地方で10代のための居場所をつくる人・団体・自治体を応援する「ユースセンター起業塾」。カタリバが運営する全国各地の現場で教育支援経験を積みながら起業準備を進め、想いのある地域でのユースセンター起業を目指す方を募集します。
募集の背景
カタリバは2001年の設立以来、子どもたちがどんな環境に生まれ育っても、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、活動を続けてきました。創業20周年を迎えた2021年には、14の事業で約12万人の10代を支援する日本有数の活動規模へと成長しました。一方で、日本全国にいる10代は約1,200万人。私たちの活動は、20年続けてやっと10代の人口の1%に届いたというのもまた事実です。
より多くの主体者とともに、すべての10代に意欲と創造性を届けたい。そんな想いからスタートしたのが、この「ユースセンター起業塾」です。
ユースセンター起業塾では、全国各地でユースセンターという10代の居場所を立ち上げたいと考える団体を支援しています(事業創造コース)。しかし、地域という場所でユースセンターを立ち上げるためには、教育支援経験や地域での起業準備期間が必要です。「教育支援の経験を積みながら起業準備を進めたい」。そんな方を応援したいという想いで「起業準備コース」は立ち上がりました。
カタリバが運営する文京区青少年プラザ「b-lab(ビーラボ)」で働きながら千葉県八街市でユースセンターを立ち上げた起業準備コース1期生の太田さん
従来、特に地方においては、教育における様々な要望が学校に集約され、対応しきれていないという実態があります。また、地方部と都市部の間には、教育費用やつながり、大学進学率や不登校支援においても明らかな地理的格差が存在しています。
このような課題を解決するために必要不可欠なのが、地域における教育を取り巻く様々な主体(保護者、学校、教育委員会、行政等)をコーディネートしながら、子どもたちに学習を含めた学びの機会や学校ではない「第三の居場所」を届けられる教育イノベーターの存在です。
これまでカタリバは、東北の被災地を始めとした多くの地方に拠点を設け、現地の自治体や学校と協働しながら教育支援を続けてきました。現場で働きながらそのノウハウを学んでいただくことで、これから地方で活動を始めようとしている教育イノベーターを包括的に支援し、起業を後押しすることができると考えています。
本事業では、日本全国の地方において活動する教育イノベーターを増やし、どんな場所に生まれ育っても「ナナメの関係」や「対話」に出会える社会をつくることを目指します。
仕事内容
将来的に活動を希望する地域や身につけたい経験・スキルを踏まえたカタリバ各拠点への配属(1年間)となります。配属拠点によって業務内容は変動します。ユースワークの習得と起業プランの作成および実行を行います。
<配属拠点と主な支援内容>
・アダチベース(東京都足立区):学習支援、不登校支援
・文京区青少年プラザb-lab(東京都文京区):キャリア教育支援
・コラボ・スクール大槌臨学舎(岩手県大槌町):学習支援、キャリア教育支援
・コラボ・スクール双葉みらいラボ(福島県広野町):学習支援、キャリア教育支援
・おんせんキャンパス(島根県雲南市):不登校支援
<業務内容>
■ カタリバ拠点での実務(週5日の稼働)
ー ユースワーク経験
該当事業の一職員として活動し、カタリバの知見を学びます。業務内容は拠点によって多少異なりますが、主に
・中高生とのコミュニケーション
・学習プログラムの企画/運営
・地域の方と連携した子どもたちへの食事支援
・子どもの主体性を高めるイベントやキャリア発達を促す体験プログラムの企画/運営
・ボランティアスタッフ、インターンの採用/育成/マネジメント
・施設運営事務全般
・学校運営サポート
・放課後の「マイプロジェクト」支援
・一人ひとりに最適化した個別学習支援
・傾聴をベースとした教育相談
・体験プログラム設計
・関係性構築のためのレクリエーション企画・実施
・学校、保護者、地域住民とのコミュニケーション
など、多岐にわたります。
ー 起業に向けた経験
保護者との対話、行政との折衝や学校との調整業務など、起業において必要なステークホルダーとの対話や創造の場面を経験します。
■ ユースワークや起業に関する研修
現場経験以外にも、ユースワークや起業に必要なスキル・知識を学ぶための研修機会に参加します。
<起業に向けた動き>
■ 事業計画づくり
― 事業計画書の作成
起業を目指す事業の計画書を作成します。カタリバ職員や共にユースセンター起業に挑む仲間たちとフィードバックし合う機会もあります。
― 起業に向けた準備
起業に向けて、活動を希望する地域でのニーズ調査や関係性構築、情報収集などを行います。カタリバ拠点での業務時間外での活動を中心とします。
― 事業計画実行
事業計画をもとに、起業に向けて該当地域で準備を行います。
仕事のやりがい
ユースセンターの先進事例を全身で学び、起業に活かす
カタリバの現場には、学校でも塾でも家庭でもないサードプレイスだからこそ見ることができる10代の姿があります。また、先生でも親でも友達でもない「ナナメの関係」による本音の対話が溢れています。
学校、学年をこえて多様な10代が関わり合うことで、どのような変化が生まれるのか。
どのような関わり方が、子どもたちの意欲と創造性を引き出すのか。
上記のような問いを持ちながら、将来的に起業を考えている地域の子どもたちへの支援のカタチを想定することができます。
また、いずれの拠点も、様々なステークホルダーとの協働関係を築きながら居場所を運営しています。そのため、保護者・地域・行政・学校・NPOとの連携の形や、支援を継続していった先の子どもたちの姿をご覧いただける場面も多くあるはずです。
起業を応援する仲間と出会う
また、本コースの魅力は現場経験だけでなく、仲間と共に切磋琢磨しながら起業準備を進められる点にもあります。カタリバ職員や同コースに参加する研修生との知見交流や学び合いの中で、地方における起業につきまとう孤独や不安を払拭し、自信を持って起業に臨むことができるのではないかと思います。
スタッフの1日
配属拠点によって多少異なりますが、それぞれの地域にある現場や学校への出勤となります。
求める人物像
- ユースセンターの起業を考えている方
- ユースセンター起業塾の理念を理解し、共感している方
- 素直に根気強く現場に関わり、現場から学ぼうとする姿勢を持っている方
- 成長意欲を持ち、自身の夢を実現したいと強く考えている方
求めるスキル・経験
- 起業に向けた最低限の業務スキル・経験(社会人経験2年程度が目安)
募集要項
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雇用形態
正職員
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募集職種
ユースセンター起業塾「起業準備コース」
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配属部署及び勤務地
将来的に活動を希望する地域や身につけたい経験・スキルを踏まえ、下記のいずれかに配属
・アダチベース(東京都足立区)
・文京区青少年プラザb-lab(東京都文京区)
・コラボ・スクール大槌臨学舎(岩手県大槌町)
・コラボ・スクール双葉みらいラボ(福島県広野町)
・おんせんキャンパス(島根県雲南市) -
配属部署の体制
拠点によって異なるが、拠点長のもと1拠点あたり5〜20名のスタッフで運営
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勤務時間
拠点によって異なるが、8:30~22:00のうち9時間程度(1時間の休憩を含む)
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給与
想定月収30万円(昇給、賞与なし)
*ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定 -
待遇・福利厚生
*セミナー、研修参加サポート
*先進事例視察研修
*社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
*健康診断、インフルエンザの予防接種
*専門家によるオンラインカウンセリング
*屋内禁煙
*起業準備支援金最大2万円/月(実費精算) -
働く環境・職場の雰囲気
*服装は自由です
*役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
完全週休2日(勤務曜日は配属先によって異なる)
*起業準備休暇4日
*夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
*有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
1年間
※起業準備コース終了後は、「事業創造コース」にご応募いただくことを想定しています。 -
応募資格
起業に向けた最低限の業務スキル・経験(社会人経験2年程度が目安)
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採用予定人数
5名程度
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用担当者/事業担当者)
▼二次面接(事業担当者/拠点責任者)+Web適性検査
▼最終面接(代表理事/事務局長/事業責任者)
▼内定※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです。
※最終面接では、お考えの事業について簡単なプレゼンテーションを行っていただく予定です。詳細は二次面接後にお伝えいたします。