大槌高校の魅力をアップデートし、未来の学校を描くために、高校魅力化コーディネーターを新規募集中です。地域探究カリキュラムの設計・授業運営、教育活動への地域資源の接続、コンソーシアムの運営など幅広い業務を通じて、ともに学校改革に取り組んでいきましょう!
この職種で働くスタッフ
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菅野 祐太
早稲田大学教育学部を卒業後、リクルートキャリアに入社。 祖父母宅が岩手県にあった縁もあり、東日本大震災を機に、2011年、大槌臨学舎の立ち上げに従事する。一時、リクルートキャリアに戻るも、2013年にカタリバへと転職し、大槌臨学舎の統括担当として勤務。2017年には、大槌町教育専門官として行政へと出向。2019年より大槌高校カリキュラム開発等専門家として高校に常駐。現在、DISCOVERドメインのテーマ推進を担当。文部科学省「コミュニティ・スクールの在り方等に関する検討会議」委員。内閣官房長官主催「こども政策の推進に係る有識者会議」臨時構成員。
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小野寺 綾
1991年岩手県奥州市生まれ。高校時代は地元の進学校で甲子園を目指して野球に打ち込んだ。大学進学と同時に上京。大学では教師を目指し教育学部で学ぶとともに、日本全国を旅したり、被災地や発展途上国でのボランティアなどの課外活動に従事する。カタリバには学生時代にインターンとして参画し、その後、新卒でカタリバに入社して「カタリ場」プログラムの運営を担当。2020年に大槌町教育魅力化事業に異動し、コーディネーター業務を担っている。
募集の背景
東日本大震災により被害を受けた岩手県大槌町。カタリバはこの地で、10年以上にわたり教育支援に携わってきました。2011年12月に、子どもたちが集える居場所として「大槌臨学舎」の運営をスタート。そして、2019年度からは、学校と地域が協働することで、生徒にとっても・保護者・地域にとっても魅力ある学びの場づくりを目指す取り組み、「大槌高校高校魅力化プロジェクト」に着手しています。
大槌高校は、震災前には100名以上いた新入生が、2019年度に42名まで減少し、存続が危ぶまれる状況でした。町内で唯一の高校である大槌高校は、町の担い手を輩出する「地域振興の核」です。そこで、カタリバはプロジェクトを通じて、地域探究カリキュラムづくりや全国からの入学者受け入れなどに取り組んでいます。その結果、2022年度の新入生が60名まで向上するなど、着実な成果が生まれ始めました。
また、2022年度から大槌高校は、文部科学省「普通科改革支援事業」に採択され、生徒の多様な能力・適性、興味・関心などに応じた学びを実現するために、新学科設置の構想をスタートし、生徒・先生方・保護者・地域の意見を取り入れながら、学校の中にある当たり前を根本から見直してきました。今年度からは新学科である「地域探究科」が設置され、これまで構想してきた取り組みが実装され始めています。
今回の採用は、さらに大槌高校の魅力をアップデートし、未来の学校を描くための新メンバー募集です。
これまでに醸成されてきた学校、行政、地域との一体感をもとに、コーディネーターとして学校改革に踏み込むこの取り組みに、ともに挑戦する仲間を求めています!
仕事内容
大槌高校にコーディネーターとして常駐し、高校魅力化のための幅広い業務を担います。
具体的には、下記のような業務内容です。
― 地域探究カリキュラムの設計・授業運営
ひとつの学年を担当し、1年間を通じたカリキュラムの全体設計・見直しから、毎週の授業プランの作成、学年担任会でのミーティング、授業用の資料の作成、授業実施まで、一気通貫で担当します(地域探究カリキュラムの詳細は後述)。
― 教育活動への地域資源の接続
地域探究に取り組む生徒と、大槌町や三陸地域の多様な大人とを接続します。生徒一人ひとりの関心や課題意識に応じた機会を設けるために、時に約30か所への生徒訪問を同時に調整することも。そこでどんな化学反応が生まれるか、想像をめぐらせながらアレンジしていきます。
― コンソーシアムの運営
地域のステークホルダーが一堂に会して大槌高校の未来について議論する「大槌高校魅力化構想会議」、文部科学省事業の採択に伴う「運営指導委員会」など、各種コンソーシアムの事務局として、議題づくり、資料作成、各種調整など一連の会議体運営を担います。
― 大槌高校の生徒募集・学校広報
各種媒体(学校ホームページ、公式note、町内広報誌など)を通じた発信、近隣中学校への直接広報(説明会の実施、先生との関係性構築など)、オープンスクールの開催、はま留学(全国生徒募集)に関わる行政・議会との折衝などを担います。
― 受験のための個別支援
大槌高校では、一人ひとりの生徒に対して複数名の先生で伴走チームを構成します。コーディネーターもその一員として、主に、推薦入試や総合型選抜(AO入試)での進学を目指す生徒に対して、論文課題やプレゼン課題への対策を支援します。
地域探究カリキュラムについて
大槌高校では、地域探究カリキュラムとして「三陸みらい探究」を設定しています。「三陸みらい探究」は、三陸地域の未来を担うリーダーを育てることを目標に開講しているプロジェクト型学習(PBL)の授業です。週2時間、年間35週の授業を通して、子どもたち一人ひとりが自分のテーマを立て、大槌町や三陸地域の多様な大人と対話しながら、それぞれの課題意識に対してプロジェクトを計画・実践します。
▼生徒たちのプロジェクト一例
― 町内で廃棄されているピーマンを活用したお菓子を試作し、地域の新たな特産品としてカフェなどでの提供ができるよう取り組んだ
― 東日本大震災津波で亡くなった人々の要因分析や社会心理学理論を活用して、安渡地区の避難訓練について提案した
― 町内に気軽にキャンプができる場所がないという課題から、「みちのく潮風トレイル」コースでハイキングとキャンプができるコースを提案し、実施した
スタッフの1日
勤務時間は、大槌高校の登校時間に合わせて 8:30〜17:30 を基本としています。職員室に自席が用意されているため、他の先生たちと一緒に職員室内で働いています。1日のスケジュールは変動的ですが、一例(平日)を紹介します。
●ある日のスタッフの1日
― 08:00 出勤、
― 09:00 授業に協力いただいている地域の方と打ち合わせ
― 10:30 教育委員会との打ち合わせ
― 11:30 総合的な探究の時間の授業準備
― 12:30 ランチ
― 13:30 総合的な探究の時間の授業実施
― 15:30 個別生徒のマイプロジェクトへの伴走
― 16:30 翌日の打ち合わせ資料の作成
― 17:30 退勤
求める人物像
- ビジネススキルを生かして社会課題の解決に貢献したい方
- 教員ではない立場から学校教育に携わりたい方
- 行政や議会と調整・折衝を行いながら、教育の「政策づくり」に関わりたい方
- 探究学習の開発や実践に関心のある方
- 地域のコミュニティに飛び込んで、ゼロから人間関係を構築するのを厭わない方
- 教育を通じた地方創生や地域活性化に関心のある方
- 東北地域に対して思い入れのある方
求めるスキル・経験
- 社会人経験3年以上(具体的な歓迎要件は募集要項を参照)
募集要項
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雇用形態
正職員
※業務委託・非常勤職員などのご希望があれば応相談 -
募集職種
大槌高校魅力化コーディネーター
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配属部署
大槌町教育魅力化事業
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配属部署の体制
大槌町教育魅力化事業には、大槌高校魅力化チームと大槌臨学舎チーム、あわせて9名が所属しています。今回、参画いただく新メンバーは、大槌高校魅力化チームに配属されます。大槌町や岩手県出身のメンバーと、県外から移住したメンバーの比率は概ね半々です。
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勤務地
岩手県上閉伊郡大槌町大槌第15地割71-1 大槌高等学校
※職員室に自席が用意されています -
勤務時間
08:30~17:30
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給与
想定年収 350~450万円
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 25万円~
(45時間分の時間外手当として5.9万円~を含む/超過分は別途追加支給) -
待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・セミナー、研修参加サポート
・先進事例視察研修
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
休日休暇
完全週休2日(金土休み、または、日月休み)
・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
社会人経験3年以上(目安)
<特に歓迎しているスキル・経験>
*多様なステークホルダーとの折衝・調整を行ってきた経験
*中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
*自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性
*教育関連のバックグラウンド -
採用予定人数
若干名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼現地見学兼面接(ドメインディレクター+事業責任者)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください