カタリバは2020年より、全国の小規模高校を対象に、地域をこえた学校間連携ネットワークの形成により多様な興味・関心に応じた探究を実現する「学校横断型探究プロジェクト」に取り組んでいます。また令和6年度より文部科学省「各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業における指定ネットワークの伴走支援・研究委託事業」を受託し、高等学校における遠隔教育の普及に向けた調査研究をスタートしました。今回、そうした事業の拡大に伴う増員採用として、学校間コーディネートや遠隔連携ネットワークの構築・伴走支援、調査研究を担当する新メンバーを募集します。
この職種で働くスタッフ
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菅野 祐太
早稲田大学教育学部卒業後、リクルートキャリアに入社。東日本大震災を機に、2011年、大槌臨学舎の立ち上げに従事する。2013年にカタリバへと転職し、大槌臨学舎の統括担当として勤務。2017年には、大槌町教育専門官として行政へと出向し、同町における教育大綱の策定に従事。2019年より大槌高校カリキュラム開発等専門家として高校に常駐。現在、New Public Educationドメインディレクター。文部科学省「コミュニティ・スクールの在り方等に関する検討会議」委員。内閣官房長官主催「こども政策の推進に係る有識者会議」臨時構成員。兵庫教育大学教育政策リーダーコース准教授。
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起塚 拓志
広島大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科学校開発政策コース修了。大学在学中に、高校を核とした地域・教育魅力化のフィールドに出会い、カタリバの島根県雲南市教育魅力化チームに参画、探究授業の開発や社会教育プログラムの運営を行う。大学卒業後、2019年より岩手県立大槌高校コーディネーターとして高校に常駐。その後、学校横断型探究プロジェクト、ルールメイキング事業の兼任を経て、2024年からオンライン探究事業(学校横断型探究プロジェクト)事業責任者。
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平田 紅梨子
京都大学大学院文学研究科修了後、一般企業を経て2015年より大阪府私立中高一貫校の英語科専任教諭として勤務。2017年より同校の探究学習プログラムの立ち上げと開発に従事した後、2022年米国コロンビア大学教育大学院へ進学。認知科学に基づく学習デザインや教育データの可視化・分析手法を学ぶ傍ら、アフリカ諸国を対象としたSTEM教材開発プロジェクトにて効果検証のためのデータ収集および分析を担当するリサーチアシスタントとして勤務。2023年にカタリバへ転職し、学校横断型探究プロジェクトに参画。
募集の背景
高等学校における多様な学びを保障する必要性
現在、高等学校への進学率は約99%に達しており、中学校を卒業したほぼ全ての生徒が高校に進学しています。多様な背景を持つ生徒が在籍していることから、一人ひとりの能力・適性、興味・関心等に応じた学びを実現することが必要となります。
一方、現在の高等学校は、小規模校の増加や不登校傾向のある生徒の増加など、様々な課題に直面しています。令和3年度学校基本調査によると、6学級以下の高校は全体の10.9%を占めており、今後もその割合は増加すると想定されます。また、令和5年10月に公表された文科省調査によると、令和4年の中学校における不登校生徒の比率は2倍以上となっています。
学校の立地やリソースなどの制約により、学校が生徒の多様な学習ニーズに対応しきれていない、あるいは潜在的なニーズを引き出せていないといった課題が浮き彫りになっています。
オンラインでつながり、
地域をこえて高等学校での学びを最大限に引き出す
このような課題を解決するために、カタリバでは地方の小規模校の生徒同士がオンラインでつながり、ともに学ぶことで多様な興味・関心に応じた探究を実現する「学校横断型探究プロジェクト」をスタートしました。2024年度は、全国から30の小規模校が参加しています。
また、探究活動にとどまらず、教科学習における遠隔連携の普及に向けた実践の開発にも着手しました。令和6年度から文部科学省「各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業における指定ネットワークの伴走支援・研究委託」の事務局を担い、都道府県教育委員会と連携しながら、高等学校における学びの可能性を広げる取り組みを推進しています。
この度、これらのプロジェクトにおいて、学校間連携によるオンラインネットワークの実践開発および調査研究を担う新メンバーを募集することになりました。
この挑戦に参画いただける方からのご応募をお待ちしています!
∇学校横断型探究:活動レポート
[vol.1] [vol.2] [vol.3] [vol.4]
∇学校横断型探究:活動紹介(動画)
[vol.1] [vol.2] [vol.3]
∇新たにスタートした調査研究の詳細
各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/mext_00046.html
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/mext_00049.html
https://www.mext.go.jp/b_menu/boshu/detail/mext_00383.html
仕事内容
カタリバが文部科学省より受託している遠隔教育・通信教育の普及に向けた調査研究事業のスタッフとして、また小規模高校のオンライン連携活動を推進するコーディネーターとして、以下の業務を全般的にお任せする予定です。
(1)遠隔教育・通信教育の普及に向けた調査研究の推進
― 7つの都道府県を対象とする、遠隔教育・通信教育の活用実証に対する伴走支援
― 都道府県教育委員会や現場教員のニーズをヒアリングし、必要な支援を提供
― 遠隔教育の効果検証のためのアンケート・インタビュー調査の設計
― 現地視察・参与観察(現地訪問)の実施
(2)「学校横断型探究プロジェクト」参加校の学校間連携コーディネート
― プログラムの全体設計
連携校の生徒が行っている探究テーマや活動の進捗を把握し、探究活動を進める手法やアイデアを学べるオンラインプログラムを数ヶ月単位で設計します。連携校の教員と定期的にオンライン面談やチャットツールでコミュニケーションを取り、現場のニーズに沿ったプログラムを立案します。
― プログラムの実施
社内での打ち合わせを適宜実施しながら、オンラインプログラムの教材作成や集客等の準備をし、実施まで行います。プログラム実施後は参加生徒の情報を各校の教員へフィードバックし、継続的な連携へつなげます。
― 小規模高校コミュニティの企画・運営
連携校の教員がそれぞれの学校での探究活動をより効果的に推進できるよう、支援方法やカリキュラムに関する情報交換や研修会等を企画します。連携校間で相互いに学び合える関係を構築するための機会やツールを立案し、実行します。
仕事のやりがい
未来の教育のあり方を創造する仕事
学校横断型探究プロジェクトでは、全国の高等学校をオンラインでつなぎ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことを目指しています。この仕事では、地理的な制約を超えて、多様な出会いと学びの機会を提供するコンテンツの企画・実施に携わることができます。さらに、支援者同士のナレッジシェアを促進し、現場の教育活動の改善に直接貢献することも可能です。
また、全国各地の自治体や学校と連携しながら、遠隔教育の普及に向けた制度提案にも携わることができます。人口減少や教員不足といった課題に直面する中で、私たちは未来の学校づくりの新たな選択肢を提示し、次世代の教育環境のモデルを構築していきます。
社内外のリソースを有機的に結びつけ、地方地域における教育イノベーションを推進するこのプロジェクトに、ぜひあなたの力を貸してください。ともに、一人ひとりの生徒の可能性を育む教育の実現を目指しましょう。
スタッフの1日
学校横断型探究プロジェクトは、カタリバの New Public Education ドメイン、オンライン探究事業に属しています。ディレクターである菅野、事業責任者である起塚のもと、職員2名、業務委託パートナー2名の体制です。出社/在宅の割合など詳細は、後述の〈勤務地〉をご確認ください。
●ある日のスタッフの1日(合同授業実施日)
― 09:00-09:30 スタッフミーティング
― 09:30-10:00 連携校への連絡調整
― 10:00-12:00 都道府県教委との打ち合わせ
― 12:00-13:00 休憩
― 13:00-13:30 プログラム作成作業
― 13:30-14:30 遠隔授業への参与観察(オンライン)
― 14:30-15:30 連携校・都道府県への申し送り作成
― 16:00-17:30 オンライン交流プログラム実施
― 17:30-18:00 振り返り・終礼ののち退勤
求める人物像
- 「教育格差の解消」「オンライン活用」「高校生の学びの保障」「学校間連携」などのキーワードに関心がある方
- 高等学校における学びの保障に向けた制度づくりに関心をもつ方
- 「小規模高校での学びを最大限に引き出すオンラインネットワークをつくる」という事業の想いに共感する方
- 成長・開発段階の事業に付随するイレギュラーなシチュエーションにも柔軟に対応ができる方
求めるスキル・経験
- 学校の状況や教員の立場に想像力を働かせ、ニーズに寄り添って伴走できるコミュニケーション能力
- 自律的に課題発見と仮説検証のサイクルをまわしていける主体性
- 詳しくは、募集要項内を参照
募集要項
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雇用形態
正職員
※非常勤職員、業務委託などのご希望があれば応相談 -
募集職種
プログラム開発・運営/コーディネーター/調査研究
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配属部署
New Public Education ドメイン
オンライン探究事業内、学校横断型探究プロジェクト -
勤務地
NPOカタリバ本部オフィス
東京都中野区中野5-15-2
JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野駅」徒歩6分・2024年10月に本部を移転増床し、より働きやすく共創が生まれるオフィス環境の整備を進めています
・ハイブリッドワークを取り入れており、出社/在宅の割合はチームや時期によっても異なります
・一定割合の出社を推奨していますが、個別の状況なども踏まえて応相談です(但し、完全リモートは原則想定していません) -
勤務時間
9:00-18:00
※始業時間の調整など応相談です -
給与
想定年収400~550万円
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 28.5万円~
(45時間分の時間外手当として7.3万円~を含む/超過分は別途追加支給) -
待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・セミナー、研修参加サポート
・先進事例視察研修
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
・服装は自由です
・役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
<必須>
・学校の状況や教員の立場に想像力を働かせ、ニーズに寄り添って伴走できるコミュニケーション能力
・自律的に課題発見と仮説検証のサイクルをまわしていける主体性<歓迎>
・教育や関連する領域の専門的な学修・研究経験(大学院修士以上)
・教育課程に関する知識もしくは学校現場の課題に対する理解
・教育政策や教育行政に関する基本的知識および関心
・公的機関との連携・協働に関する経験と知識 -
採用予定人数
1名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)+Web適性検査
▼二次面接(事業責任者など)
▼現地面接(事業責任者など)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください