オンライン活用で教育格差に挑む「キッカケプログラム」で、アフタースクールの企画・運営・マネジメントを担う新メンバーを募集しています。誰ひとり取り残されない新たな学びの選択肢を、全国の困難を抱える子どもに地域とともに届ける活動に、共感してくださる方のご応募をお待ちしております!
この職種で働くスタッフ
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中島 典子
1991年生まれ、京都育ち。新卒でMUFGに入行し、融資やM&Aなどに携わる。2018年に息子を出産。育休中はNPOや企業でボランティア活動に挑戦し、世界が広がる。復職後は引き続きM&Aを1年ほどやった後に、ITベンチャーへ転職、そしてカタリバへ。「キッカケプログラム」で事業開発・運営全般などを担当する。現在は「キッカケプログラム」事業責任者。
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富永 みずき
1995年生まれ、神奈川県出身。新卒として教育ベンチャー企業へ就職。中高生の学習支援やキャリア教育事業を担う部署にて年間数百名規模の講師採用を含むHR業務全般を担う。2020年8月、自身が高校生だったころから掲げていた「子どものための保護者支援」をすべく、カタリバへ転職。「キッカケプログラム」で保護者支援領域のプログラムの開発・運営や地域連携業務を経て、現在は同事業部の事業副責任者を務める。
募集の背景
貧困の連鎖を学びのチカラで断ち切る
これまでの教育や社会が取り残してきた、経済的に困難を抱える家庭の子どもたち。 外からは見えにくかった格差や課題は、コロナ禍によってあらわとなりました。なかでも、オンライン学習の普及が急速に進んでいく一方で、ICT環境が家にない子どもたちが学習機会を十分に得られないことは、大きな課題となっています。
貧困の連鎖を断ち切るのは、学びです。「困っている子どもを誰一人とりのこさず、学習機会やサポートを届けたい」という想いのもと、2020年3月にキッカケプログラムはスタートしました。これまでに、のべ2,400人以上の子どもたちとその家庭に、パソコンとWi-Fiの無償貸与、および専任の「メンター」による伴走支援を届けてきました。
「今その子」に必要な居場所と学びの機会により、
子どもたちにステップバイステップの挑戦を
キッカケプログラムに取り組むにつれて、伴走支援に加えて、学校外での学習機会や体験の重要性がより明確になってきました。経済的な困難を抱える家庭の子どもたちは、放課後や休日の学習機会、多様な体験の機会が限られがちです。
キッカケプログラムでは、子どもたちを地域の資源や居場所に接続することで、機会格差の課題を解決することを目指しています。一方で、子どもたちの状況によっては、一足飛びに地域社会につながることが難しいことも少なくありません。”地域社会での二歩目”につながる”オンラインでの一歩目”が、事業内プロジェクトである「アフタースクール」です。アフタースクールでは、子どもたちのステップに応じた3つのプログラム(後述)を通じて、子どもたちを後押しします。
今回募集するのは、アフタースクールの運営・マネジメントを担うポジションです。子どもたちが直面する機会格差に対して、既存の型にとらわれずに挑戦し続けるキッカケプログラムの理念に共感し、アフタースクールを通じて子どもたちの可能性を最大限に引き出すことに情熱を持って取り組んでくださる方のご応募をお待ちしています。
仕事内容
キッカケプログラムに所属し、以下の業務を担当していただきます。
(1)アフタースクールの運営・マネジメント
(2)キッカケプログラム利用者の採択・継続・退会のオペレーション推進
業務割合は通常時(1):(2) = 8:2、年初の繁忙期のみ 5:5 程度です。
(1)アフタースクールの企画・運営・マネジメント
「放課後プログラム」、「リビングルーム」、「オケイコプログラム」の3つのプログラム全体の企画・運営・マネジメントを担当します。
◎放課後プログラム:毎日異なるテーマで開催される参加自由のプログラム。子どもたちの興味関心を引き出す「Open Doors」の役割を担います。
◎リビングルーム:メタバース空間を活用した自由交流の場。「Safe Places」として安心して過ごせる居場所を提供します。
◎オケイコプログラム:子どもたちが選択できる学習講座。「Discover」と「Do & Reframing」を担い、半期ごとに様々な講座を提供します。
〈具体的な業務内容〉
■ アフタースクール全体のマネジメント
― プログラム全体の設計・改善
― 各プログラムの連携強化と一貫性のある支援体制の構築
― 業務委託・ボランティアスタッフ(計30~40名)のマネジメント
― 現場スタッフとの協議・判断・スケジュール管理
― 事業の効率化と質の向上に向けた施策立案・実行など
■ 個別プログラムの企画・運営
― 既存プログラムの評価・改善
― 新規コンテンツ・講座の企画・開発・運営
― 参加者拡大に向けた戦略立案・実行など
現在、オケイコプログラム(半期参加者約230名)が最大規模です。放課後プログラムとリビングルームは今後の開発余地が大きく、キッカケプログラムの戦略と世界観に沿ったプログラムの再定義、及び、参加者増加を目指す段階です。
(2)利用者の採択・継続・退会のオペレーション推進
〈具体的な業務内容〉
■ 新規採択プロセス
周知活動の企画・実施、採択方針の擦り合わせ、選考プロセスの管理、採択通知、登録手続きの監督、貸与パソコン発送業務の管理など
■ 継続審査プロセス
継続希望調査の実施、審査項目の設計・整理、継続判断の協議・決定など
■ 退会(卒業)プロセス
貸与パソコン返却案内の作成・送付、イレギュラーケース対応など
仕事のやりがい
この仕事の最大の魅力は、社会的に意義の高い事業に携わり、子どもたちの未来を切り拓く教育環境の創造に貢献できることです。経済的困難を抱える家庭の子どもたちに、居場所と学びの機会を届けます。ICTを活用したアプローチにより、地理的な制約を超えた支援を実現し、子どもたちの可能性を最大限に引き出す環境づくりに貢献できます。
また、多様な協働を通じて自己成長の機会も豊富です。全国から集まる様々なバックグラウンドを持つメンバーとの協働、自治体や企業、他団体など幅広いステークホルダーとの連携を経験できます。これらの経験を通じて、プロジェクトマネジメントスキルを向上させることができます。
さらに、教育事業の包括的な経験を積むことができます。戦略立案から企画・運営まで一貫して事業に携わり、教育プログラムの設計やICT活用のスキルを習得できます。常に変化する環境の中で新たな挑戦を続け、専門性を深めていくことができます。
最後に、この仕事では直接的な社会貢献と自己実現を同時に達成できます。子どもたちの成長を間近で支援する喜びを感じながら、社会変革に向けた具体的な貢献を実感できます。自身の経験とスキルを最大限に活かせる環境で、リーダーシップを発揮しながら活躍できることは、他ではなかなか得られない貴重な経験となるでしょう。
スタッフの1日
出社/在宅の割合など詳細は、後述の〈勤務地〉をご確認ください。リモートワークの日もメタバース空間上の仮想オフィスで勤務するなど、工夫しながら連携を深めています。その他、日常的なコミュニケーションには、Slack、LINE WORKS、Google Workspace などを用いています。
●ある日のスタッフの1日
― 11:00 始業 事業メンバーとの定例ミーティング
― 12:00 各講座における子どもの出席状況等の確認
― 13:00 オケイコプログラムの現場推進ミーティング
― 14:00 休憩
― 15:00 家庭丸ごと伴走チームとの情報連携ミーティング
― 16:00 プログラム開発ミーティング
― 17:00 講座申込における受入等の作業
― 18:00 振り返りミーティングのための準備作業
― 19:00 業務委託スタッフとの振り返りミーティング
― 20:00 退勤
求める人物像
- 「誰ひとり取り残されない新たな学びの選択肢を、全国の困難を抱える子どもに地域とともに届ける」というキッカケプログラムの理念に共感する方
- 「教育格差」、「子どもの貧困」、「オンライン支援」、「家庭への包括的支援」などのテーマに関心がある方
- 既存の枠組みにとらわれず、柔軟な発想で新しい取り組みを生み出せる方
- 裁量権を持ってダイナミックに事業を推進し、自身の成長にもつなげたいと考えている方
求めるスキル・経験
- 成果に向かって計画的にプロジェクトを企画・推進した経験
- 抽象と具体を行き来しながらニーズや課題を捉えて構想する力
- 仮設検証を繰り返しながら具体的にプロセスを作り込む力
募集要項
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雇用形態
正職員
※非常勤職員、業務委託などのご希望があれば応相談 -
募集職種
プログラム企画・運営・マネジメント
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配属部署
キッカケプログラム
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配属部署の体制
ドメインディレクターの瀬川、事業責任者の中島のもと、フルタイム職員13名、業務委託パートナー12名、メンター約90名(子ども伴走60名、保護者伴走30名)、アフタースクールの業務委託・ボランティアメンバー30~40名の構成です。
チームは大きく、自治体・企業連携チーム、プログラム運営チーム、プログラム開発チーム、バックオフィスチームに分かれており、今回ご参画いただく方には、プログラム運営チームに所属していただく想定です。 -
勤務地
NPOカタリバ本部オフィス
東京都中野区中野5-15-2
JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野駅」徒歩6分・2024年10月に本部を移転増床し、より働きやすく共創が生まれるオフィス環境の整備を進めています
・ハイブリッドワークを取り入れており、出社/在宅の割合はチームや時期によっても異なります
・一定割合の出社を推奨していますが、個別の状況なども踏まえて応相談です(但し、完全リモートは原則想定していません) -
勤務時間
11:00-20:00
※始業時間の調整など応相談です -
給与
想定年収400~500万円
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 28.5万円~
(45時間分の時間外手当として7.36.4万円~を含む/超過分は別途追加支給) -
待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
*服装は自由です
*役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
<必須>
― 成果に向かって計画的にプロジェクトを企画・推進した経験
― 抽象と具体を行き来しながらニーズや課題を捉えて構想する力
― 仮設検証を繰り返しながら具体的にプロセスを作り込む力<歓迎>
― 教育プログラムの企画・運営経験(オンラインプログラム経験は尚歓迎)
― 新規事業・プロジェクトの立ち上げ経験
― 数十名規模の業務委託・ボランティアスタッフのマネジメント経験
― オペレーション構築、業務フロー改善経験 -
採用予定人数
1名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)+Web適性検査
▼二次面接(事業責任者など)
▼現地面接(事業責任者など)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください