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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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NewsRelease/不登校の児童生徒の社会的自立を目指し、三重県四日市市と連携協定を締結

お知らせプレスリリース

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、2025年4月より、三重県四日市市とオンラインを活用し不登校・長期欠席の子どもたちの学びの充実を目指す連携協定を締結しましたのでお知らせします。この連携を通して、特に外出が困難な三重県四日市市の児童生徒に学習機会と居場所を提供し、子どもたちの社会的自立を目指します。

50万人に迫る長期欠席者。困難な子ほど何の支援にも繋がれず

文部科学省の調査によると、令和5年度の長期欠席の児童生徒の人数は約49万3千人(*1)と、10年連続で過去最多を更新し、50万人に迫る数字となっています。また、学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていない児童生徒の割合は38.8%で約13万人おり、そのうちの約半数である6万7千人あまりが、90日以上欠席している(*2)という結果が明らかになっています。

何の支援にも繋がっていない子たちの多くが、欠席日数が多く困難度合が高い子どもたちであるということから、こういった子どもたちが社会的に自立していくために何らかの支援や学びにつながることが急務となっています。

*1,*2:文部科学省 令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
https://www.mext.go.jp/content/20241031-mxt_jidou02-100002753_2_2.pdf

外出が困難な子どもたちをメタバースで支援するroom-K。多様な学びの場の提供を模索する三重県四日市市と連携協定を締結

カタリバは2015年から不登校の子どもたちへの支援事業を開始し、2021年からはメタバースを活用したオンライン不登校支援『room-K』を運営しています。事業スタートから3年の月日が経つなかで、「既存の支援が行き届いていない子どもたち」の実態として、家からも出られない子どもたちがいるということが見えてきました。そこでこういった子どもたちにこそオンライン支援が有効であると考え、家からも出られない子どもたちを中心に支援に取り組んでいます。

一方、三重県四日市市は、増加する不登校の児童生徒に対し、多様な学びの場を提供したいと考えていました。中でも、外出すること・関係機関等とつながることが困難な不登校児童生徒への支援の必要性の高まりを感じていたことから、room-Kと連携協定を締結し、メタバース空間を活用したオンライン支援を提供することが決定しました。

協定に基づく連携・協力の内容

協定に基づき、下記の内容について連携・協力を進めていきます。

(1) 個別の面談(アセスメント等)を踏まえた個別支援計画の作成
支援計画コーディネーターが保護者面談等を通して、家庭での困り感や保護者の悩みに伴走します。また、教員やスクールソーシャルワーカー等と連携しながら児童生徒の個別支援計画を作成し、一人一人に合った学び方を見つけていきます。

(2) メンターによる個別伴走支援
専門研修を受けた伴走者(メンター)が、個別支援計画に基づき、児童生徒と1対1のオンライン面談を実施します。安心安全な関係性を築きながら、週ごとの目標を設定したり、オリジナルの時間割を立てたりしながら、自信と意欲を育みます。

(3) デジタルツールを活用した学びプログラムの提供
児童生徒の関心や状況に応じた学びやつながりに接続するため、4種類のプログラムの提供を行います。(①居場所②クラブ活動③教科ワークショップ④学習)

(4) 効果的な支援方法等の研究開発を目的としたデータ分析
保護者や児童生徒から取得したアンケート結果や、日々の支援活動内で得られるデータを、運営や支援方法等の改善に役立てます。

※ その他、本取り組みを円滑に実施するため、実施時期、実施方法、その他の具体的な事項については、双方が協議して定めます。

オンライン不登校支援room-K事業紹介

さまざまな事情で学校に行くことができない全国の小中学生を対象に提供している、メタバースを活用した不登校支援です。ひとりひとりの個性や特性にあわせた個別の支援計画をたて、メンターと共に安心安全なオンラインの学びの場を用意、学びを途切れさせないためのプログラムです。学校や地域の教育支援センター等と連携しながら、不登校の子どもだけでなく保護者に対するケアも行っています。

 

【団体紹介】認定特定非営利活動法人カタリバ

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

≪団体概要≫
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都中野区中野5-15‐2 カタリバ中野事務所
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/

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【取材に関する問い合わせ】
取材依頼フォーム:https://www.katariba.or.jp/report/
(担当:NPOカタリバ広報 藤木)