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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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PressRelease/不可能と言われたイカの養殖や、いじめ・不登校をテーマにした探究プロジェクトが受賞!産官学のトップランナーが選出、全国高校生マイプロジェクトアワード2024最終結果

プレスリリース

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、高校生が自ら問いを立て、課題を解決するプログラム「マイプロジェクト」の事務局を務めています(主催:全国高校生マイプロジェクト実行委員会、実行委員長:鈴木寛・元文部科学副大臣/東京大学公共政策大学院教授)。3月29日、30日にマイプロジェクトに取り組む高校生がその成果を発表する学びの祭典「全国高校生マイプロジェクトアワード 全国Summit」が実施され、結果が発表されましたのでお知らせします。

今回で12回目となるマイプロジェクトアワードには、過去最多である約3,250プロジェクト・8,347名からの応募がありました。各地域で発表を行う地域Summit、各都道府県のロールモデルとして選出された48プロジェクトが出場する全国Summitでは、東京大学の藤井総長やQuizKnockの伊沢拓さんがサポーター(生徒のプロジェクトに対話的にアドバイスし、評価を担う役)として参加。2日間のイベントを経て、受賞プロジェクトが決定しました。

受賞プロジェクト

●文部科学大臣賞 / マイプロジェクトアワード特別賞(同時受賞)
・長崎のアオリイカ(長崎南山高等学校)


長崎でアオリイカの養殖技術とブランド化を成功させ、漁業の活性化と海の環境問題への意識を高めることを目指すプロジェクト。養殖技術の向上と地域資源を活用した商品開発を通じて、持続可能な漁業と地域のためにもなるブランド化を目指して活動している。


●高校生特別賞 / マイプロジェクトアワード特別賞(同時受賞)

・いじめ撲滅と不登校支援拡充に向けて:経験者の高校生の挑戦(S高等学校)


いじめによって子どもたちの未来や人生が左右される状況をなくすことを目指すプロジェクト。現状把握のため、学童などでボランティアや専門家へのインタビューを実施。市議会に「いじめ防止条例」の制定を求める陳情を提出、こども家庭庁とも意見交換をするなど、社会を変えていくことに挑戦している。


●マイプロジェクトアワード特別賞(発表順)

・自然をもっと身近に 語り部プロジェクト(米子北高等学校)

豊かな自然の中で育った経験から環境保護の重要性を実感し、自然と人が共に生きる未来を目指すプロジェクト。VRで自然への関心を高めるワークショップや、微生物発電キットの制作を通じて、子供たちが自然の力を学び、持続可能な未来を考える機会を提供。地域や企業と連携し、環境保護と暮らしのバランスを探る取り組みを続けている。

・EnglishLens~小学生に主体的で楽しい英語学習を~(群馬県立高崎高等学校)

自分が英語を苦手だった経験から、英語嫌いの小学生が増加していることに課題を感じ、誰もが主体的に楽しく学べる未来を目指したプロジェクト。自分の興味のあるものを写真に撮ると、その状況を説明する英文がネイディヴの発音とともに表示される「EnglishLens」というアプリを開発。地元企業からAIを動かすサーバーを寄付してもらう、実際に小学生に利用してもらって出た意見を実装するなど取り組みを拡大している。

・震災を経験していない私たちは何が担えるか(岩手県立大槌高等学校)

「震災の記憶がない私たちが担う震災伝承とは何か」をテーマに、地元住民にヒアリングを行い、どのような形で震災について語っていくべきかを考えていくプロジェクト。生成AIなどを活用して震災を経験した人としていない人が対話するイベントを実施。そこから得られた仮説をもとに、自分たちの世代がどうしたら本当の意味で震災を理解できるのかを考察し、地域の方と伝承のあり方を議論している。

・ちょこVIP〜食×教育×アートで地域創生!!〜(宮崎県立飯野高等学校)

食、教育、アートを融合させて地域創生を目指す活動。特に、廃棄野菜を使った「野菜スタンプ」や「ビー玉転がし」の遊びを通じて、障がいを持った子どもと持っていない子どもが一緒に楽しみ・学び合える環境をつくったり、障がいに対する理解を深めるために、支援学校の視察や共生社会シンポジウムに参加したりして、より良い支援方法を学ぶなどの取り組みを行っている。

 

各賞の説明

文部科学大臣賞:
最も未来につながる「発見」を示してくれたプロジェクトに授与

高校生特別賞:
参加高校生から「最も学びが深く、応援したいプロジェクト」と支持されたプロジェクトに授与

マイプロジェクトアワード特別賞:
学びのロールモデルとして全国各地から招待された48プロジェクトの中でも学びが深い6プロジェクトに授与

開催概要

開催日:2025年3月29日(土)、30日(日)
応募総数:約3,250プロジェクト・8,347名
主   催: 全国高校生マイプロジェクト実行委員会
運営事務局: 全国高校生マイプロジェクト全国事務局
(認定特定非営利活動法人カタリバ内)
後   援: 文部科学省
協   力: 株式会社マザーハウス
助   成: 公益財団法人ウェスレー財団

マイプロジェクトアワードとは

マイプロジェクトアワードは、自分自身の実現したいこと/変えたいことをテーマにプロジェクトを立ち上げた全国の高校生がその成果を発表し、他の高校生のプロジェクトから学ぶことで「次の一歩を考える」場です。全国各地で開催される学び合いのイベント「サミット」に参加し、全国Summitでは、各都道府県のロールモデルとして選出された48プロジェクトが集います。

 

全国高校生マイプロジェクト

身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶために2013年から行っている高校生向け実践型探究学習プログラムです。高校への探究学習プログラムを提供、教員向け探究学習勉強会を運営、事例校への直接支援を通し、小さくても実際に起こす「アクション」と、プロジェクトに対する「主体性」を育み、高校時代に正解のない問題に向き合い探究することで未来への創造力を引き出すための探究学習プロセスを日本全国の高校生に広げるための取り組みを行っています。

認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp

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