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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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PressRelease/大船渡市の山林火災で被災した子育て家庭への支援として こども給付金の支給を決定

岩手県大船渡市山林火災岩手県大船渡市山林火災お知らせプレスリリース子ども支援

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、2月26日に岩手県大船渡市で発生した山林火災において、被災した子ども・子育て家庭への緊急支援として「カタリバこども給付金」を給付します。

本給付金は、山林火災の被害を受けた子どもが、早期に日常生活を取り戻すことを目的とした現金給付型の支援です。山林火災によって全焼・半焼の被害を受けた方のほか、火災による周辺被害を受けた0歳〜18歳の子どもがいる家庭への給付を検討しています。

また避難指示が解除され、自宅の被害状況を確認できる段階となり次第、応募受付を開始します。

家は残った、それでも暮らせない?山林火災の復旧と生活再建の課題

2025年2月26日に発生した岩手県大船渡市の山林火災は、約2,600ヘクタールが焼損し、およそ74棟の住宅や建物が被害を受け、現在も約1,000人が避難所で生活を送り、約2,400人が親戚宅等で避難生活を送っています。(*1)これまで消火活動は危険を伴うことから消防隊や自衛隊を始めとした方々の手で行われるため、その地域の方であっても避難区域に立ち入ることができない状況でした。

3月7日現在、ここ数日の雨や雪が消火活動の追い風となり、延焼が確認されなかったことから段階的に一部地域の避難指示が解除されるなどの動きが生まれています。それでもまだ多くの方々は、消火活動や見た目では分からない地表の熱源調査等がクリアされない限り、避難区域には立ち入ることができません。また避難指示が解除されたとしても、電線が焼損したことにより電気が通らず、貯水槽も動かすことができないなど、ライフライン復旧も次の課題として挙げられています。

さらに現地で明らかになってきているのは、住宅が直接焼損していなくても、周辺の火災の影響で被害を受けるケースがあることです。例えば、火災によるススが家の中に入り込み、過剰に吸い込むと健康被害のリスクがあるほか、焼き焦げた臭いが取れないなど生活環境に影響を及ぼす恐れがあると言われています。

また消火活動で撒かれた海水により家屋が傷み、修繕が必要になったり、田畑への塩害といった周辺被害が懸念されています。住民の方々からは「自分の家が残っているか分からない」という声のほか、ここ数日は「家に帰れたとしてもすぐに日常生活ができるか不安」という声も出てきています。

*1:大船渡市 林野火災避難人員について(3/7 15時現在)
https://www.city.ofunato.iwate.jp/uploaded/attachment/40390.pdf

大船渡市山林火災の被害を受けた子育て家庭への緊急支援「カタリバこども給付金」の支給を決定

 


前述のような状況を受けて、岩手県では被災者生活支援法や災害救助法を適用し、被災者の基本的な生活再建の支援や、学校で使う学用品等の現物給付などの支援制度も整えられています。

一方で、学用品以外にも子どもに必要なものとして、衣類や寝具・勉強机などのほか、習い事、部活道具や遠征費・学費などがあります。子どもの日常を取り戻すためには、物資支援だけではどうしても行き届かない部分もあります。また主な支援金は生活再建に向けた支援となり、発災直後の現段階では、子どもへの支援制度は多くないというのも実情です。

そのような状況を受けて、カタリバでは緊急支援「カタリバこども給付金」の給付を決定しました。この給付金は、山林火災の被害を受けた子どもが、早期に日常生活を取り戻すことを目的とした現金給付型の支援です。

使い道は子育てに関する費用を想定しています。
・部活動の遠征費や火災により失われた物品の購入
・習い事や塾の費用
・通学に必要な交通費
など、従来の制度ではカバーしきれない部分をサポートします。
※⽀援に関する内容は、国等の⽀援状況に応じて変更となる可能性がありますことをあらかじめご了承ください。

今回の山林火災によって全焼・半焼の被害を受けた方のほか、火災による周辺被害を受けた0歳〜18歳の子どもがいる家庭への給付を検討しています。

現段階では自宅の被害状況の確認ができないため、避難指示が解除され、被害状況が分かる段階となり次第、応募受付を開始します。応募開始のお知らせはカタリバ公式ウェブサイトにてお知らせする予定です。また応募開始のお知らせをご希望の方は、専用フォームにメールアドレスをご登録ください。緊急支援「カタリバこども給付金」に関する最新情報に加え、子ども支援に関する情報をお届けします。

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▼岩手県大船渡市山林火災 緊急支援「カタリバこども給付金」応募開始お知らせ専用フォーム
※本フォーム給付金の申込ではなく、募集開始のお知らせを受け取るためのものです。
https://forms.gle/Z8wUy1eSTqWczKfA9
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「いつ避難解除されるのか」「家が残っても幼い子どもがいる。どこまで買い替えが必要なのか」など、先が見通せない不安を抱え、今も避難所で過ごしている子育て家庭が少なくありません。また直接声は届かなくとも、同じように⽀援を求めている⽅がいらっしゃるのではないか。そのような方々から寄せられる声に応えるにはどうしたらよいか。東日本大震災の発災以降、同じ岩手県で活動する団体としてできることはないのか。当団体内でも支援の在り方を考え、一日でも早く支援を届けたい。そのような想いから、本給付金支給の決定、またお知らせに至りました。

災害時子ども支援「sonaeru」

災害発生時に、子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクト。これまでの被災地の子ども支援の経験から、「発災直後の子ども支援において、第三者が1秒でも早く駆けつけることが最も大事なことである」と捉え、平時から自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動ができるような仕組みづくりに取り組んでいます。2020年は九州地方を襲った令和2年7月豪雨災害、2021年は熱海市の土砂災害時、2024年能登半島地震・奥能登豪雨にて現地での子ども支援活動を実施しました。

認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp

問い合わせ

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 阿部)