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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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【現場レポート】「おなかがすいた」と安心して言える居場所を明日も続けられるように

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認定NPO法人カタリバでは、生活に困難を抱える子どもたちのための
居場所施設を運営しています。

11月の食品値上げは、282品目。
そんなニュースを耳にしました。

育ち盛りの子どもたちはよく食べます。

「予算3,000円で20食」
カタリバの居場所施設での夕食の買い物の目安です。
7年前に決めたこの予算を変えずに工夫しようとしてきましたが、最近はスーパーでの買い出しの際に、立ち止まって頭を悩ませることも増えました。

それ以上に、子どもたちの家庭での食生活は心配です。
いま、食費・学習プログラム費・光熱費への、さらなるご寄付をご検討くださる方向けに、年末までの「ご寄付のご協力」をお願いしております。

▼ご寄付のお申込み:12月31日締切
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/givingdecember2024.php

冬の受験シーズンに向けて、安定した体制で子どもたちに支援を届けるため、
温かい応援をよろしくお願いいたします。

「お昼ごはんはいりません」

カタリバの居場所施設に通うまさみさん(仮名)。

通っている公立中学校では、中学2年生の2学期、総合的な学習の時間に「職場体験」があります。
終日、学校外での活動のため、その日の給食はありません。
昼ご飯代として、前もって1日400円のお弁当代が集金されることになりました。

「わたしはお腹がすかないから、お弁当はいりません」

まさみさんが、学校で先生にそう伝えた日、担任の先生からカタリバに、まさみさんの最近の様子や家計を心配する電話がありました。

まさみさんは、ひとり親家庭で3きょうだいの1番上。
行政の支援も受けていますが、家計に余裕があるとはいえません。

中学生にもなると、子どもは、自分の家庭の状況を理解し、

「親に無理は言えない」
「自分が我慢すれば何とかなる」

と考え、助けを求めてこないことがたびたびあります。

学校からの電話を受けたあと、担当スタッフには、思い出した出来事がありました。

「英検(実用英語技能検定試験)の二次面接、自転車で2時間かけて行ったきたよ!」

まさみさんは以前、合格通知とともに、誇らしげにそう話してくれたことがあったのです。
合格をともに喜びながらも、「交通費の節約のため」と明るく話す様子は強く印象に残りました。

いつでもスタッフを頼ってほしいけれど、
「自分でなんとかしたい」「頼りたくない」そう思う気持ちは、尊重したいとも思っています。
それは、10代の子どもが、自分の力で未来を開いていこうとする気持ちの芽生えでもあるからです。

きっかけをつくりながら「相談してくれるまで待つ」姿勢も時には大切です。

「お弁当代の話」を学校から聞いた日、スタッフは、普段通り送り出しながら、帰り際のまさみさんに、お米や缶詰、レトルトのカレーなどを紙袋に詰めて「これよかったら家に持って帰って」と手渡しました。

一緒に作ってみんなで食卓を囲む

カタリバの居場所施設では、平日の夕食のほかに、休日や冬休みなどの長期休みには昼と夕の食事を提供しています。
大切にしているのは、「一緒に作って、みんなで食卓を囲む」ことです。

10代の子どもたちは、自立したいという気持ちも育ちつつあるので、「してもらっている」と感じると、負担に思ってしまう時もあるようです。

一緒に食事を作り、みんなで食卓を囲み、協力してあと片付けを行うことで、どの子にも、この居場所での役割があり、
「あなたがいることでみんなの場ができている」
と伝えられたらと願っています。

みんなで夕食を作った日、食卓にはまさみさんの笑顔もありました。

いま、食費・学習プログラム費・光熱費への、さらなるご寄付をご検討くださる方向けに、年末までの「ご寄付のご協力」をお願いしています。

▼ご寄付のお申込み:12月31日締切
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/givingdecember2024.php

いつもご支援いただいている皆様に、さらなるご寄付のお願いとなりますが、ご無理のない範囲で、ご検討いただけましたら幸いです。

 

「おなかがすいた」と気兼ねなく言える場であるように

子どもたちの家庭にはそれぞれに事情があります。
家庭や学校では、親や弟妹を一番に気遣ってがんばっている子もいます。

でもカタリバにきたら、「おなかがすいた」と気兼ねなく言って、お腹いっぱい栄養のあるあたたかい食事をとり、安心して勉強できるように、私たちも子どもたちの居場所を守っていきたいと思っています。

あたたかい応援をよろしくお願いいたします。

▼ご寄付のお申込み:12月31日締切
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/givingdecember2024.php

この度のご寄付は、2024年12月31日までを期限として、お願いしております。

クレジットカードの場合は12月31日までのお申込み分、銀行振込の場合は12月31日までにカタリバへ入金が確認された分のご寄付が2024年度(2025年お手続き)の確定申告での税制優遇の対象となるご寄付です。

ご寄付に関するお問い合わせ

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※物品のご寄付は保管場所の関係上、現在辞退させていただいております。