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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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NewsRelease/NPOカタリバ、一般社団法人Apple Baseと連携協定を締結。那須塩原地域でのヤングケアラー早期発見を目指して

お知らせプレスリリース

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、「キッカケプログラム」にてヤングケアラーとその家族を支援しています。2024年6月30日(日)、那須塩原地域のヤングケアラーとその家庭を支援するため、一般社団法人Apple Baseと連携協定を締結しましたのでお知らせします。

ヤングケアラーの発見と支援への接続は社会的な課題

「ヤングケアラー」とは本来大人が担うべき家事や家族のケアを日常的に行っている子どもたちのこと。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2021年に行ったヤングケアラーの実態調査(※1)によって中学生の17人に1人が家族のケアを担っていることが明らかになりましたが、2022年に株式会社日本総合研究所によって小学生を対象に行われた調査(※2)で、15人に1人の小学生もまた家族のケアを担っていることが分かりました。

しかし、日常的なケアを「お手伝い」だと認識している、精神的なサポートなどを行っている場合そもそも「ケア」を担っている認識すら持てないなどの理由から、本人がSOSを発しづらく、ヤングケアラーを発見し支援することの難しさが社会的な課題となっています。

学校現場で懸念事項がある子どもが見つかっても、家族への配慮から本人が相談を控えてしまう場合もあり、支援が必要な子どもを特定することは困難です。また家族の世話に長時間を要する場合、学校での居眠りや、遅刻・欠席などが続き、不登校へとつながってしまうケースなどもあり、子ども自身が学校や社会とのつながりを持てなくなってしまうこともあります。

※1:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(令和3年、3月)
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2021/04/koukai_210412_7.pdf

※2:株式会社日本総合研究所「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」(令和4年、3月)
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/detail/2021_13332.pdf

那須塩原地域のヤングケアラー支援に取り組むため、一般社団法人Apple Baseと連携協定を締結

カタリバでは2021年からヤングケアラー家庭の支援を開始。オンラインでの子どもと保護者への伴走支援を中心に、専門家にも相談できる体制を整えて子どもたちと家族に寄り添ってきました。2023年からはヤングケアラーの早期発見を目的として、自治医科大学・中央大学・国際医療福祉大学病院・那須塩原市と連携して、ヤングケアラーを支援につなげるプログラムを開始しています。

この度、そのプログラムの一環として、那須塩原地域で子ども支援に取り組む一般社団法人Apple Baseと連携協定を締結する運びとなりました。オフラインで子ども支援に取り組むAppla Baseとオンラインでヤングケアラー支援に取り組むカタリバが連携することで、まだ支援に繋がれていないヤングケアラーを見つけ出し、子どもと保護者に向けた伴走支援を行います。

取り組みの内容

協定に基づき、下記の内容について協働します。

(1) Apple Baseは栃木県那須塩原市で運営する事業所で、支援を要する家庭にプログラムの周知を行い誘い出しに取り組む
(2)カタリバは対象家庭の紹介を受け、支援の必要性を勘案し、子どもと保護者にメンターを配置し伴走支援を提供する
(3) 対象家庭の支援に必要な情報共有を行い、より精度の高い支援計画の作成及び推進に努める
(4) Apple Baseは那須塩原市内のヤングケアラー支援における関係機関のネットワークの構築を進め、対象家庭により適切な支援を提供することを目的に、必要に応じて各機関とカタリバの連携を支援する

※ その他、本提言を円滑に遂行するため、その他の具体的な事項については、双方が協議して定めます。

一般社団法人Apple Baseとは

日本財団「子ども第三の居場所」事業の助成を受け栃木県那須塩原市に家でもない学校でもない子どもの新しい居場所である「Apple Base」を4月28日(金)に開所。現在は県北地域に住んでいる子どもたちが豊かに生活できるよう、第三の居場所事業に加え、様々なサービスを提供し幅広く展開している。

<団体概要>
設立:2021年10月26日
代表:理事長 磯翔
本部所在地:栃木県那須塩原市沓掛1-12-2 Re:oSouth103
事業内容:日本財団子ども第三の居場所(栃木県那須塩原市・那須町)/要支援児童放課後応援事業(栃木県那須塩原市)/栃木県生活困窮者自立支援事業(栃木県)/放課後児童健全育成事業委託(栃木県那須町3ヶ所)/Mother Campus(栃木県那須塩原市、母親の相談窓口)

認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/

問い合わせ

事業に関するお問い合わせは以下にご連絡ください。
kikkake@katariba.net(担当:カタリバ キッカケプログラム 富永)

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 山本)