認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、全国に10代の居場所がつくられる未来を目指したインキュベーション事業「ユースセンター起業塾」を運営しています。
この度、ユースセンター起業塾はサントリーホールディングス株式会社(本部:大阪府大阪市、代表取締役社長:新浪剛史、以下サントリー)と協働することが決定しましたのでお知らせします。
■10代の子どもたちへ、家でも学校でもない第三の居場所「ユースセンター」を届けるユースセンター起業塾
近年、繁華街に集まる子どもが犯罪被害に巻き込まれたり、飲食店とトラブルが発生するなど、居場所をなくした子どもたちに関する報道が増えています。
このような社会の現状に対して、どのような状況の子どもでも安心して過ごせる場所や可能性を広げていける環境をつくるため、こども家庭庁が中心となり「こどもの居場所づくり」を推進しています。
なかでも、ヨーロッパを中心に若者の余暇活動支援の拠点として生まれた「ユースセンター」は、10代の子どものための、家でも学校でもない、第三の居場所(サードプレイス)であり、意欲と創造性を伸ばす関わりが生まれる場所として注目されています。
カタリバでは東日本大震災をきっかけに、岩手県大槌町・宮城県女川町・福島県双葉郡に放課後の居場所・学びの場「コラボ・スクール」を。2015年4月には東京都文京区の委託事業として中高生の秘密基地「文京区青少年プラザ b-lab(ビーラボ)」をオープン。全国的に10代の子どもの居場所を展開してきました。
ユースセンターを全国に広げるため、2021年より「ユースセンター起業塾」を開始。ユースセンター運営ノウハウの他、活動資金を助成するインキュベーション事業に取り組んでいます。
■協働事業の内容
10代が安心して過ごすことのできるユースセンターが、全国各地に当たり前に存在するインフラとなる未来を目指して協働します。そのために地域に根付いた活動を行うユースセンターを全国に増やす他、担い手となる「ユースワーカー」の育成も行います。
- 継続的な地域のユースセンター拡大・成長支援
地域で活動するユースセンターのさらなる拡大・成長をサポートします。
既存資源を活かしたユースセンターのモデル開発
全国の自治体にすでにある施設や資源を活用したユースセンターの新しいモデル開発を行います。
ユースワーカー人材の育成支援
ユースセンターの運営を担うユースワーカー人材を育成するための仕組みづくりを行います。
■サントリーホールディングス株式会社より
サントリーは創業以来「利益三分主義」を掲げて、さまざまな社会貢献活動に取り組んできました。その始まりは創業者・鳥井信治郎による生活困窮者へ無料診療と施薬を行う診療院の開設という社会福祉活動にまでさかのぼります。この原点を大切に、困難に直面する子どもたちに寄り添った取り組みを強化しています。この度、その一環として、10代が自分の可能性を広げていくための社会基盤となる居場所づくりを行う「ユースセンター起業塾」の取り組みとの協働を決定しました。これからも、この分野に先駆的に取り組まれてきたNPO法人の方々と連携・協働し、未知なる可能性に満ちた子どもたちが、生き生きとチャレンジできる社会の実現を目指します。
■ユースセンター起業塾とは
10代の居場所であるユースセンターを広げるために個人・団体・自治体への経営支援・起業支援を通して、全国各地へユースセンターを広げていくためのインキュベーション事業です。カタリバだけでは届けることができない場所にも、10代のための居場所が生まれる仕組みをつくっています。2021年から約30の個人・団体・自治体の起業・経営支援を行っています。
■認定特定非営利活動法人カタリバとは
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/
■問い合わせ
取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 阿部)