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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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「卒業式に着る礼服がない…」教員への支援プロジェクトが始動。居住スペース等支援も。今被災地が直面している新たな課題とは

令和6年能登半島地震支援お知らせプレスリリース

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は令和6年能登半島地震で被災した子どもたちへのさまざまな支援を行ってきましたが、この度新たに「被災地の先生応援プロジェクト」をスタート、第一弾として教員向けの居住スペース等支援を開始します。それに伴い、なぜいま支援者支援が必要なのか、もうすぐ震災から3ヶ月が経過する被災地で何が起こっているのか、「現場のリアル」と「これからの被災地に本当に必要なこと」について語るオンラインセミナーを3月18日(月)に開催することになりましたのでお知らせします。

震災から3ヶ月。支援を続ける中で見えてきた「支援者支援」の必要性

令和6年1月1日に発生した能登半島地震で受けた被害により、石川県能登地域の小中学校は3学期の開始が遅れていました。建物の安全確認などを行い徐々に学校が再開、2月6日に輪島市の7つの小中学校が、同じ地域の高等学校の校舎を利用して授業を開始したことで、すべての小中学校で授業が再開しました。

しかし避難先で在籍校以外の学校に通う子どもや、オンラインで授業に出席している子どももいます。また自宅が被災し居住地を変更することで転校しなければならない子、地区に仮設小学校が完成したらまた別の学校に通い始める必要がある子もおり、子どもたちを取り巻く環境が落ち着いた日常に戻るまでには、まだまだ長い時間がかかると予想されます。

そして、被災地の学校の教員には、自身も被災し避難所生活を送りながらも、避難所運営と学校再開の準備を同時に行っている方や、現地の子ども支援団体の方には、被災し2次避難しながら2次避難先で子どもたちのための居場所を運営する方も。子どもたちを支援する立場の方々もまた、大変な状況にある中でサポートを行っています。

「被災地の先生応援プロジェクト」をスタート。第一弾として居住用スペースや式典用の礼服を支援

令和6年能登半島地震の発災後、カタリバは1月4日から七尾市に子どもの居場所を立ち上げ、現在も石川県内に複数個所の子どもの居場所を運営しています。また、石川県をはじめとする自治体と連携協定を締結し、学校再開に必要な物資を提供、2次避難している子どもたちにアンケートを取りパーソナライズされた物資を届けるなど、さまざまな支援に取り組んできました。

能登で活動する中で、前述の通り、子どもたちを支える先生方や現地の支援団体の方もまた大変な状況にあることが明らかになりました。特に新年度に向けて式典や教員の方の異動も増える中、学校運営を円滑に行うために不足しているものの確保や先生方の心のケアも必要です。連携している石川県教育委員会からの要請もあり、カタリバは新たに「被災地の先生応援プロジェクト」を立ち上げ、教員向け支援をスタート、まずは以下の取り組みを始めます。これに続き教員の方々への心のケアや、子どもたちへの心のケアに関する研修なども行う予定です。各取り組みへの取材については、下記取材フォームよりお問い合わせください。

①【2024年3月・4月】卒業式・始業式に着用する礼服の提供
被災した教員の方々のなかには、ご自身も被災された影響で、卒業式などに着用する礼服を用意することが難しい方もいらっしゃいました。子どもたちの門出を祝福する祝いの日だからこそ、毎年と同様に礼服を用意したいという教員の方の想いから、教員の方に礼服を届けます。
■提供スケジュール:
・3月8日(金)ごろに教員の方のもとに到着
・3月中旬以降の各小中学校卒業式で着用予定
■取材イメージ:
・卒業式の様子や、礼服を着用した教員の方々へのインタビュー
※学校との調整次第では取材自体が難しい場合もございます

②【2024年4月〜】新たに能登に着任する教員用の居住スペース支援
新学期は人事異動の時期でもあり、他の地域から能登に赴任する方もいますが、被災者ではない方は仮設住宅に入ることが出来ず、学校という居住環境として整っていない場所で生活しながら教育活動を行うことを迫られている状況です。そこでカタリバは子どもたちを支える教員の方が安心して滞在できる居住スペースを50人程度に支援します。
■提供スケジュール:
・3月末ごろに居住スペース完成
・随時入居予定
■取材イメージ:
・能登に派遣された先生方が入居される様子やインタビュー
・教育委員会の方へのインタビュー
※状況次第では難しい場合もございます

■「いまなぜ支援者支援なのか?」震災から3ヶ月…被災地の「いま」を語るプレスセミナーを3/18に開催

震災から3ヵ月が経とうとする中、徐々に日常を取り戻しつつあるように見える能登地域でも、復興に向けた活動が本格的に始まるのはこれからです。震災当初に比べ現地の状況も変わりゆく中で、向き合うべき課題も変化しています。

上記の支援を開始するにあたり、被災地からどのような声があがっていたか、どんな課題と向き合っているのか、支援者支援の活動の背景などについてお話するセミナーを開催します。子どもたちが日常をより早く取り戻し、今回の経験を糧に前に進んでいくために出来ることを、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

【セミナー概要】
日 時:3月18日(月) 12:00-13:30 (※途中参加・退室可)
場 所:オンライン(Zoom)
対 象:メディア関係者のみなさま
参加費:無料
申 込:https://www.katariba.or.jp/report/
※個別取材のご希望がある場合、備考欄に合わせてご記入ください。
申込締切:3月17日(日)  23:59
参加方法:お申込みいただいた皆様へイベントまでに視聴用URLをお送りいたします。
<プログラム>
12:00 開会
12:02 能登地域の現状とカタリバの「子どもを支える支援者応援プロジェクト」について
12:30 トークセッション「被災地の課題とこれから必要になる支援とは」
13:15 質疑応答
13:25 事務局からのご案内 / 閉会

<登壇者(敬称略)>
ファシリテーター:元NHKネットワーク報道部統括プロデューサー 熊田 安伸
メインスピーカー:認定NPO法人カタリバ代表理事 今村久美
※プログラム内容、登壇者・タイムスケジュールは変更になる場合がございます。

■認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/

■問い合わせ

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/
(担当:カタリバ広報 山本)