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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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PressRelease/探究学習、95%の教員が「課題を感じている」 NPOカタリバ、探究学習をサポートする全国の教員向けに実態調査

お知らせプレスリリース

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美 以下、NPOカタリバ)は、日本全国の教育支援団体や学校と連携し、実践型探究学習「全国高校生マイプロジェクト」の推進に取り組んでいます。2022年12月から2023年2月にかけて、各学校で生徒たちの探究学習をサポートしている教員が感じている課題についてアンケート調査を実施しました。

このアンケート調査からわかること

●探究学習を推進している担当者の95%が「課題を感じている」、特に1年目の学校の担当者は100%が「課題を感じている」
課題と感じていることは「授業案やカリキュラムの設計」「校内で探究学習への理解が広がらない」「調べ学習で終わってしまう」
●外部との連携・協働に関する課題は、探究の実施年数が長くなるにつれて増加する傾向

探究学習を推進している担当者の95%が「課題を感じている」

高校で探究学習の推進を担当している教員や生徒伴走に当たっている教員の95%が、探究学習の推進に関して「課題を感じている」と回答しました(「とても感じている」「まあ感じている」の合計)。特に1年目の学校では、100%が「課題を感じている」と回答しました(「とても感じている」75%、「まあ感じている」25%、「あまり感じていない」0%、「まったく感じていない」0%)。

特に課題と感じていることは「授業案やカリキュラムの設計」「調べ学習で終わってしまう」「校内で探究学習への理解が広がらない」

課題だと感じていることの具体例としては「授業案やカリキュラムの設計」「調べ学習で終わってしまう」「校内で探究学習への理解が広がらない」への回答が多く見られています。

「外部との連携・協働」の課題は年を追うごとに増加傾向

探究学習を推進している年数によって、感じている課題に変化も見られました。

例えば、取り組みを初めて1年目の学校は「授業案やカリキュラムの設計」「校内で探究学習への理解が広がらない」「評価基準の置き方」など、校内でどのように探究学習を位置付けて取り組んでいくのかといったカリキュラム設計と組織・運営体制に関する課題を多く感じていますが、これらの課題の一部(「授業案やカリキュラムの設計」「校内で探究学習への理解が広がらない」)は、年数を重ねる中で課題感が減少していく傾向があります。

一方で、年を追うごとに課題感が増していく傾向にあったのが、「外部との連携・協働」「調べ学習で終わってしまう」「進路との接続」「生徒が設定したテーマの知識・人脈がない」といった、より生徒一人ひとりに個別最適化させた深い学びの実現に関する課題です。特に「外部との連携・協働」に関しては1年目と6年目以上で約20%増加しており、増加傾向が顕著に見られています。

学校と地域の企業・団体をつなぐ「全国高校生マイプロジェクト」、2023年度パートナー校募集&探究イベントを開催

このように様々な課題と向き合っている探究学習担当者の方々を外部からサポートする取り組みは、近年、民間企業や地域の教育支援団体などにより全国に広がってきています。

そのひとつとしてカタリバでは、2013年から「全国高校生マイプロジェクト」を推進してきました。マイプロジェクトは、生徒たちが身の回りの課題や自分自身の関心ごとをテーマにプロジェクトを立ち上げ地域社会と連携して実践を重ねながら学びを深めていく”実践型”の探究学習で、現在では全国803団体(うち高校は585校)と連携し、7万人以上の生徒たちに探究学習を届けています

今月3月25日(土)・26日(日)には、全国でマイプロジェクトに取り組む高校生たちが集う「全国高校生マイプロジェクトアワード2022全国Summit」を開催します。全国から選ばれた48プロジェクトが集い、探究活動に関する発表と交流を行います。第10回目となる今年はイベントの様子を一般公開(オンライン配信)で実施しますので、ご興味のある方はぜひ下記フォームよりお申込みください。

▼全国高校生マイプロジェクトアワード2022観覧申し込みはこちらから
下記サイトからメールマガジンにご登録いただくと、イベント詳細や当日観覧に関するご案内が届きます。
https://myprojects-join.jp/

またマイプロジェクトでは、「学校パートナー」という制度を設け、探究学習の推進に課題を抱えている先生方に役立つ教材や、他地域の取り組みを知り先生同士がつながる事例勉強会などを提供しています。次年度に向けた申し込みは2023年4月30日(日)まで受け付けていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

▼パートナー登録の詳細・申し込みはこちらから
https://myprojects.jp/partner/

調査概要

調査テーマ:探究学習の推進における課題
調査方法:インターネットでのアンケート調査
調査地域:日本全国
対象者:全国高校生マイプロジェクトを自校で推進した全国の教員232名
実施期間:2022年12月1日~2023年2月28日

認定特定非営利活動法人カタリバ

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立 :2001年11月1日
代表 :代表理事 今村久美
本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL :https://www.katariba.or.jp/

お問い合わせ

・メディアの皆様
本アンケートやマイプロジェクトアワードの取材については下記までお問い合わせください。
https://www.katariba.or.jp/report/ (担当:高木 )

・教育関係者の皆様
取材以外のお問い合わせについては、下記までメールをお送りください。
summit-mypro@katariba.net (担当:全国高校生マイプロジェクト事務局)