NPOカタリバ、新潟県大雨による被害に関して、8月11日より現地団体と連携協力し子どもの居場所支援を開始
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村 久美)の災害時子ども支援「sonaeru(ソナエル)」は、新潟県大雨による被害に関して、現地の任意団体「ふくちゃ部」のかねてからの活動に協力する形で、被害を受けた子どもへの支援を2022年8月11日(木)より開始しましたのでお知らせします。
新潟県村上市では1700棟以上の住宅が浸水被害。残る大雨の爪痕
2022年8月3日からの大雨により、新潟県の各地で被害が出ております。また、福井県や石川県、山形県、青森県でも被害が増えており、予断を許さない状況が続いています。
村上市では4日以降土砂災害が発生したほか、住宅の浸水や断水などが続いており、家屋被害等が出ています。カタリバは、発災後より情報収集を始め、10日現地入りし、村上市教育委員会及び現地のNPO法人村上ohanaネットと連携し、子ども支援のニーズ把握するための調査を開始しています。
新潟県村上市の様子(カタリバ「sonaeru」チーム撮影)
8月11日より現地の任意団体の活動に協力する形で子ども支援を開始
現地での活動により、少しずつ被害を受けた子どもたちの声が集まりつつあります。子ども支援ニーズ調査は継続中でありますが、一日も早く子どもたちに支援を届けるべく、このたび、現地の任意団体「ふくちゃ部」のかねてからの活動に協力する形で支援活動を開始することになりました。
左から、
・広島文化学園大学 学芸学部子ども学科 講師 / NPO法人ROJE理事 伊藤駿 氏
・カタリバ「sonaeru」チーム 戸田寛明
・ふくちゃ部 冨田絵里子 氏
・NPO法人村上ohanaネット 渡辺ひろみ 氏
・新潟県立大学 人間生活学部子ども学科 教授 植木信一 氏
<カタリバ「sonaeru」の村上市支援に関するカタリバの活動内容>
・現地における子ども支援のニーズ調査
・子ども支援が必要な被災者への支援情報案内
・「ふくちゃ部」の、子どもの居場所運営協力・ボランティアコーディネート
・植木信一先生による遊びや学びのプログラム提供コーディネート
・災害時オンライン子育てサポート(オンライン支援)
<現地団体「ふくちゃ部」の活動内容>
■内容
子どもの預かり・居場所運営
■運営場所
つどい場「あら、ほっ」(新潟県村上市荒島1004〈旧荒島保育園〉)
■運営時間
9:00~17:00
■運営期間
2022年8月8日(月)〜8月25日(木)まで毎日開催を予定
(利用者が少なくなる場合は期間を早めて支援を終了する可能性あり)
■持ち物
昼食、マスク、水分、タオル、小学生以上は宿題など
■送迎
お子様の送迎は保護者様にてお願いします。難しいご家庭は送迎対応しますのでご相談ください。
現地での子ども支援の様子(カタリバ「sonaeru」チーム撮影)
子どもたちのための居場所の運営協力のほか、上述の通り、村上市教育委員会とNPO法人村上ohanaネットと連携しておこなっている支援ニーズ調査について、支援が必要だと回答した方には、上記の居場所支援をご案内してまいります。また、特別支援教育の研究をされてきたsonaeruアライアンスパートナーの伊藤駿先生や、児童館・放課後児童クラブの研究をされてきた植木信一先生のご協力を得ることが決定し、定期的に遊びや学びのプログラムを提供しに現場に足を運んでいただくことになりました。
8月11日(木)より、災害時子育てサポート(オンライン支援)を開始
この度、災害時の保護者の困りごとを聞いたり相談を受けるために、被災地子育て支援の一環としてLINEの相談窓口「災害時子育てサポート」を開設しました。
これまでの被災地支援の経験から、「子どもが不安定になってしまい心配」「とにかく何か話したい」「複雑な気持ちを誰かに打ち明けたい」など、保護者の方の言葉を耳にすることが幾度となくありました。「sonaeru」チームスタッフが居る場所であれば、その声に耳を傾けることができますが、保護者の方が「話したい」と思うタイミングも場所もさまざま。そうした方々の声を、いつでもどこでも受け取れるようにしたいという想いから、この度の窓口開設に至りました。
今回の支援は、日頃よりカタリバを応援してくださっている支援者のみなさまからのご寄付にて実現しています。みなさまのサポートに心より御礼申し上げます。(現在、今回の支援に特化した寄付募集は行っておりません)
最後に、今回の大雨により、新潟県のみならず、福井県や石川県、山形県、青森県でも被害が増えており、予断を許さない状況が続いています。被害を受けられた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げ、被災地域の一日も早い復興を心からお祈りしております。
■災害時子ども支援「sonaeru」について
災害発生時に、子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクト。これまでの被災地の子ども支援の経験から、「発災直後の子どもが後回しにされがちな時にこそ、安心できる居場所を届ける必要がある」と感じ、平時から自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動ができるような仕組みづくりに取り組んでいます。
https://www.katariba.or.jp/activity/project/sonaeru/
■認定特定非営利活動法人カタリバについて
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨・令和元年東日本台風・熊本豪雨・熱海市伊豆山土石流災害・佐賀豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL : https://www.katariba.or.jp/