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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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PressRelease/カタリバ、伊豆山土砂災害の被災地・熱海市内で中高生が自由に過ごせる居場所「熱海Youth Lounge」を8/2より開設

お知らせプレスリリース

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村 久美 以下、NPOカタリバ)は、静岡県熱海市伊豆山地区で発生した土石流で被災した熱海市内にて、中高生を対象とした居場所、及び学習支援を2021年8月2日(月)より開始しましたのでお知らせします。

※2021年8月7日現在、静岡県内では新型コロナウイルス感染症の拡大により、まん延防止等重点措置が適用されています。現地の状況によっては、NPOカタリバの活動も変更になる場合がございます。

■「避難所生活で、思春期の子どもとの距離感が難しい」など当事者からの悩みの声

2021年7月1日から続く大雨によって、土石流の被害を受けた静岡県熱海市をはじめ、鳥取県、島根県、九州地方など全国各地で被害が報告されました。

NPOカタリバの災害時子ども支援「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームでは、土砂災害によって家屋が流され大きな被害が発生している熱海市内で現地調査を行い、7月22日より被災した子どものための居場所「みんなの遊び場・カタリバパーク in 熱海」を開設、運営を行っています。

4歳から12歳(後に保育士の方のご協力が確定、0歳から12歳に変更)を対象としたカタリバパークは、多いときで1日20名ほどの避難生活中の家庭の子どもたちが利用し、友だちと遊んだり夏休みの宿題を進めながら過ごすなど、避難中の居場所として活用されています。

その中で、カタリバパークを利用する子どもの保護者や避難所の中高生からは、以下のような声があがっていました。

ーーーーーー
〈保護者の声〉
● 受験を控えた中高生の子どもの勉強に遅れが出てしまうことが心配

● ひとつの部屋で過ごす時間が長く、思春期の子どもとの距離感が難しく、お互いにストレスを感じている

● 夏休みに入った子どもをどこにも連れて行ってあげられないことがもどかしい


〈高校生の声〉
●「勉強しなさい」と親に言われても避難所の部屋だと集中して勉強できない

● 遊びに行く場所もなく、家族との関係がギクシャクしてきている

● 新型コロナウイルスや避難中ということもあり、やりたいことがあっても「目立った行動をするな」と言われてストレスが溜まっている
ーーーーーー

こうした声から、幼い子どもだけでなく、ある意味自分の意思で動ける年代であるとも言える中高生という年代にとっても、自由でいられたり、安心安全に過ごせる居場所は必要とされているということがわかってきました。

そうした状況をふまえ、NPOカタリバが、2011年の東日本大震災以降行ってきた、被災地における子どもたちの居場所提供、学習支援活動で得たノウハウをもとに、本活動に賛同してくださる企業・団体パートナーとともに、熱海市内に中高生が自由に過ごせる居場所の開設・学習支援を開始することになりました。

■熱海市内の地元中高生が考える「こんな場所にしたい」をカタチに。「熱海 Youth Lounge」を開設

2021年8月2日(月)より、現地パートナーであるHUBlic合同会社(CLUB HUBlic)のスペースにて、中高生のための居場所「熱海 Youth Lounge(以下、ユースラウンジ)」を開設しました。ユースラウンジでは、熱海市内在住の中高生が自由に過ごせてくつろげる空間として提供するほか、NPOカタリバが創立以来20年間で培った10代への伴走・学習支援の独自プログラムを活用。密をさけるためにオンラインでの学習支援を併用することで、現地スタッフの人数を最小限に抑えながら、地元の中高生へのさまざまな支援を行ってまいります。

カタリバスタッフサポートのもと、避難生活中の有志の高校生が「どんな場所にしたいか」を自分たちで考えて設計し誕生したのが、このユースラウンジ。
約1か月という期間限定ではありますが、ここで過ごす中高生たち自身が自分たちの居場所を企画、実践することを通し、オーナーシップを育む機会になってくれたら、そんな想いも込められています。

今回の土砂災害によって、家屋の損壊などの被害を受けていない子どもであっても、親戚や学校の友人、地域の知り合いが避難生活を余儀なくされているケースや、目の前で起きている非日常の惨状に対して心を痛めている子どもたちも多くいます。住まいに直接的な影響がない子どもたちであっても、心身や生活が災害前の日常を取り戻すにはまだまだ時間を必要としている現状があります。
そのような状況を鑑みて、今回のユースラウンジでは、直接的な被害や避難をしていない中高生であっても、熱海市内の中学校・高校の生徒であれば誰でも利用できる場所として提供していきます。

■「熱海Youth Lounge」概要

場所 :熱海銀座商店街「CLUB HUBlic」
住所 :静岡県熱海市銀座町10-19
対象 :熱海市内の中学校・高校に通う生徒
内容 :自由にくつろげる中高生のための居場所、学習支援
開始日 :8月2日(月)~8月31日(火)
開催時間 :10:00-17:00
※熱海市の中高生でユースラウンジの利用を希望される場合は、下記のQRコードからお申し込みをお願いします。

※現地の状況により、内容が変更になる可能性があります。
※事前に保護者の方によるお申し込みが必要です。


▼ユースラウンジを共同で運営する現地パートナー
・HUBlic合同会社(CLUB HUBlic)
・NPO法人しずおか共育ネット

■NPOカタリバの熱海支援活動

7月22日より、伊豆山土砂災害によって避難生活中の0歳から12歳(小学6年生)を対象とした「みんなの遊び場・カタリバパーク in 熱海」を運営。避難中の子どもたちの居場所・学習支援を提供しています。
今回の中高生むけユースラウンジは、NPOカタリバが熱海市内で展開する被災した子ども支援としては2か所目となります。

▼NPOカタリバの熱海支援に関わるアライアンス・パートナー
・特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE)
・特定非営利活動法人ezorock
・バンシェルター実行委員会
・株式会社 増進堂・受験研究社
・株式会社ウィルグループ
※2021年8月7日現在。

▼その他、協力企業・団体
・HUBlic合同会社(CLUB HUBlic)
・NPO法人しずおか共育ネット
・株式会社machimori(guest house MARUYA)
・Carstay株式会社
・株式会社CarLife Japan
・株式会社RVトラスト
・日本郵政株式会社(かんぽの宿熱海)

今回の支援は、日頃よりNPOカタリバを応援してくださっている支援者のみなさまからのご寄付にて実現しています。みなさまのサポートに心より御礼申し上げます。(現在、今回の支援に特化した寄付募集は行っておりません)


■災害時子ども支援「sonaeru」について

災害発生時に、子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクト。これまでの被災地の子ども支援の経験から、「発災直後の子ども支援において、第三者が1秒でも早く駆けつけることが最も大事なことである」と捉え、平時から自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動ができるような仕組みづくりに取り組んでいます。
https://www.katariba.or.jp/activity/project/sonaeru/


■認定特定非営利活動法人カタリバについて

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL :  https://www.katariba.or.jp/

■本件に関する取材について
その他、本件に関する問い合わせは下記フォームからご連絡ください。
https://www.katariba.or.jp/report/