熱海伊豆山地区 土砂災害に関して、子ども支援の調査を開始しました
2021年7月1日からの豪雨により、静岡県の各地で被害が出ております。また、島根や鳥取、広島でも被害が増えており、予断を許さない状況が続いております。被害を受けられた地域の皆さまには、心よりお見舞いを申し上げます。
カタリバは令和3年7月豪雨災害で、大きな被害が出ました静岡県熱海市にて、6日より現地での調査を開始しております。現在までの現地調査から、子どもたちの状況と今後についてお知らせします。(今回の緊急調査は、これまでいただいた皆様からのご寄付により活動を行うことができております。また、現在、熱海支援に特化したご寄付の募集は実施しておりません。)
熱海市伊豆山地域で3日午前土砂崩れが発生し、人的被害・家屋被害等が出ました。カタリバは、発災後より情報収集を始め、6日現地入りし、熱海での子ども支援のニーズ調査を始めました。コロナ禍が続くなかでの災害対応・調査ですので、PCR検査での陰性を確認したのち、衛生面には十分に気を付けながら行っています。
熱海でのヒアリング調査を行うスタッフ(写真右)
行政機関や学校、現地のNPO団体など、関係各所のご協力の元でヒアリングを行い、子どもたちの様子について情報を集めました。
・避難先に避難されている方は500名以上。
・そのうち正確な子どもの数は分かっていないが、80人くらいはいると思われる。
・避難されている方は家屋が全壊の方が半数ほどいる。
・土砂崩れにより道が遮断され、通学が困難になっている。
・避難中の子どもたちは、基本的にホテルに滞在・部屋でゲームをしたり、ロビー付近に集まって遊んだりしながら過ごしている。
・昼間は、報道関係者の取材でマイクを向けられる子どももいる。(思い出したくないことを思い出してしまう可能性もあり懸念される)
・学習支援・居場所支援については、避難所内でもニーズはあがっているものの、新型コロナ感染対策との両立方法について検討段階であり、まだ開始には至っていない模様。
といった状況となっており、避難生活が長く続くようになれば、子どもたちが抱えるストレスも気がかりです。
現在、カタリバは関係各所と調整を進めており、地元の行政機関や団体など、普段から子どもたちと接してきた方たちと対話する中で、子どもの支援を求める声が徐々に出てきたことを確認しております。一方で、依然行方不明者の捜索が続いており、人命救助を第一優先に対応している状況下であるため、引き続き、被災地のニーズに合わせた支援を模索してまいります。
最後に、今回、このような形で迅速に調査を始めることができたのは、支援者の皆様からの継続的なご支援があったからこそです。いまだ予断は許されない状況ではありますが、この災害の中で子どもたちが取り残されないよう、カタリバができることを行っていきます。引き続き温かくお見守りいただけましたら幸いです。