認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美 以下、NPOカタリバ)は、プロ野球選手の丸佳浩選手(読売ジャイアンツ所属、以下、丸選手)が2021年シーズンから開始する「丸メシプロジェクト」の食事支援先に選ばれました。
■生活困窮者からの支援相談件数が前年比1.6倍。困難を抱える子どもも増加傾向
厚生労働省が平成28年に発表した「平成28年 国民生活基礎調査の概況」によると、およそ7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われる日本。また、令和2年の完全失業者数は前年に比べて29万人増加の191万人、11年ぶりに増加となった(※1)というデータが発表され、経済的に困難を抱える家庭、子どもたちの状況はより厳しいものになってきていると言わざるをえません。また新型コロナウイルス感染症拡大の影響として、令和2年4~9月の半年間における生活困窮者の自立相談支援件数は約39.2万件、前年の24.8万件に対して約1.6倍にものぼる相談が寄せられ、生活困窮世帯、その子どもたちを取り巻く環境はより困難さが増し、複雑になっています。
2020年、新型コロナウイルスの拡大がもたらした経済への打撃は失業や生活困窮者の増加へとつながりましたが、家庭の経済的な困窮は子どもの食事にも影響を及ぼします。身体の基礎をつくる成長期に満足に食事をとることができない子どもたちへの支援事業の一環として、カタリバでは、2016年から東京都内の困窮世帯の中高生に対して、学習の支援と同時に心身ともに健やかな成長を目指す食事提供支援を行っています。
※1:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)平均結果」より
※2:厚生労働省「生活困窮者自立支援における新型コロナウイルス感染症の影響と対応について(令和2年)」より
■「丸メシプロジェクト」とは
困窮世帯の子どもたちに対し、丸選手の2021年プロ野球公式戦の試合での成績に応じて食事支援のための寄付を行うプロジェクトです。丸選手からの寄付はシーズン後、カタリバが東京都内で支援を行っている困窮世帯の子どもたちを対象とした食事支援として届けられ、2022年度からの食事提供へと充てられます。
「ひとりでも多くの子どもたちに腹いっぱい食べてもらいたい」という丸選手の想いのもと、日曜日や長期休暇中の昼食、丸選手を応援しながら丸選手の好きなメニューを子どもたちに提供する月1回の「丸選手ディナーday」などを企画しています。
※企画内容は、新型コロナウイルスやそのほかの状況によって変更する場合があります。
■丸選手の想い
「子どもの頃からごはんの時間が大好きで、いつもお腹いっぱい食べて育ってきました。十分な食事がとれていない子どもたちや、食事環境がよくない子どもたちがいると聞き、一人でも多くの子どもたちにお腹いっぱいの食事と、楽しい食事の時間を届けたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。僕が活躍すれば、その分多くの子どもたちへ支援が届くと思うので、それをモチベーションに一本でも多くのヒットを打ちたいと思います。」
■「丸メシプロジェクト」概要
【支援対象】
カタリバが支援する東京都内の困窮世帯の子どもたち
【支援の仕組み】
丸選手が2021年の公式戦で記録した「安打数と四死球数の合計×1万円」がカタリバに寄付されます。
■丸選手略歴
プロ野球選手。読売ジャイアンツ所属。背番号8。外野手。千葉県勝浦市出身。2007年、千葉経済大学附属高等学校から高校生ドラフトで広島東洋カープに入団し、2019年から読売ジャイアンツに移籍。
最優秀選手賞(2017~2018年)
ベストナイン賞(2014、2016~2020年)
ゴールデングラブ賞(2013~2019年)
■認定特定非営利活動法人カタリバについて
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地: 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL : https://www.katariba.or.jp/
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