2020年6月3日(水)、オンラインニュースサイトBuzzFeedJAPANにて、カタリバが運営するオンライン上の居場所「カタリバオンライン」についての記事が公開されました。記事は前後編に分かれています。お時間ある方はぜひご覧ください。
■掲載記事URL
・6月3日(水)公開 前編
「世界中どこからでもつながれる」新型コロナで見えた、オンラインの学びの可能性」
・6月4日(木)公開 後編
アフターコロナの時代、「積極的不登校」が増えるかも。
■以下、掲載記事後編より一部抜粋
(前略)
全国的に緊急事態宣言が解除され、長かった休校期間も終わりが見えてきました。ですが、カタリバオンラインの活動はこれからも続く予定です。
「学校に行けない不登校の子の居場所になれるのはもちろん、これまでは学校に行けていた病気がちな子、呼吸器に持病がある子など、感染リスクを鑑みて学校に行かない選択肢を選ぶ人もいるはず」
加えて、「学校に行かなくても学ぶことができる」と知った子どもや保護者の中で「積極的不登校」を選ぶ人が増えていく可能性も指摘します。
実際、カタリバオンラインを利用する保護者へのアンケートでは、「学校再開後も『平日日中』に利用したい」という回答が約4割にのぼりました。
とはいえ、「今までなかった新しい選択肢になりえる」と同時に「オンラインが万能だとも思えない」と今村さんは強調します。
理由のひとつは、ネット環境の格差。オンライン学習は一見万能なように見えて、経済的な格差、家庭環境の格差が色濃く出てしまいます。
「本当に必要な層に届いていない」という問題意識から経済的理由でネット環境が整えられない家庭に向け、PCとWi-Fi機器を貸与する無償貸与する活動「キッカケプログラム」を3月下旬にはじめました。
「学校が果たしていた役割の中で、教科学習はほんの一部。オンライン学習ですべてを代替できるとは思えません。先生や友達と、主体的な個人としてつながる場であることが子どもたちにとって一番大事なんだと思います」
「ただ、リアルな学校“ではない”場所が選択肢としてあることもとても大事だとあらためて感じました」
「カタリバオンラインの熱心な参加者の中には、不登校をはじめさまざまな事情で学校に行けない子もいます。安心できる場であれば、彼らがこれだけ生き生きといられるのは嬉しい発見でした」
「同調圧力が苦手な子も、自分らしくいられる場所がある。学校では友達が見つからなくても、世界に目を向ければ絶対に仲良くなれる子がいる――そんな風に社会を信じられるのは、とても大きなことだと思うんです」