2020年3月11日(水)、毎日新聞のニュース・情報サイトにて、同日10時より行われた「NPOカタリバ3.11企画 休校中の子どもたちに大川小学校から中継“命の授業”」の様子が掲載されました。この授業は、カタリバが休校中の子どもたちへの支援としてはじめたサービス「カタリバオンライン」の企画です。
■毎日新聞ニュースサイトに掲載された記事URL
https://mainichi.jp/articles/20200311/k00/00m/040/327000c
「『あの日までここで、笑っていた』石巻・旧大川小校舎で特別授業 児童遺族がオンラインで」
東日本大震災で児童・教職員84人が犠牲になった宮城県石巻市の旧大川小学校で11日、元中学校教諭で遺族の佐藤敏郎さん(56)がオンラインで「命の授業」を届けた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、小中高校で一斉休校の中、自宅で過ごす全国約40世帯の小中高生たちがパソコン画面を通して、震災の教訓を学んだ。
佐藤さんは津波で亡くなった次女みずほさん(当時12歳)が学んでいた当時6年生の教室からスマートフォンを使って授業を始めた。「みんなと同じくらいの子どもたちがあの日までここで、笑っていたことを知ってほしい」。穏やかな口調で語りかけた。
授業は、被災地などで教育支援に取り組み、佐藤さんがアドバイザーを務めるNPO法人「カタリバ」(東京)が企画。休校後、全国の児童生徒にオンライン授業を行っており、震災から9年の11日、旧大川小から発信した。
佐藤さんは、児童たちが避難すれば助かったとされる近くの裏山まで歩いて「怖いのは津波ではなく『ここは大丈夫』と油断すること」と強調。「災害は止められないが、何十万人が命を落とす未来は変えられる」と語りかけた。
授業に見入っていた茨城県つくば市の小学5年、鈴木結太郎さん(11)は「(震災のことは)知っておかないといけないと思う。いつか同じようなことが起こるかもしれない」と話した。
(記事本文より抜粋)