【令和元年台風19号支援:宮城県丸森町】「週末コラボ・スクールまるもり」を1月も継続開催
宮城県丸森町の災害時子ども支援チームは1月18日(土)、26日(日)に「週末コラボ・スクールまるもり」を開催。
18日(土)には、丸森町立金山小学校で行われた「第49回竹馬運動会」にも参加しました。
金山小学校の「竹馬運動会」は1972年から続く伝統行事。校舎の水没によって別の小学校を間借りして授業を行っている金山小学校の児童が学校に帰るのは、実に100日ぶりのこととなりました。
校舎には「10月11日(金)」と書かれたままの黒板がありました。校庭は災害ごみの集積場となっていたため、使えない状況が続いていました。校長先生は開会式で、こうした状況の中で開催できた竹馬運動会を「特別な運動会」だと仰っていました。
竹馬に乗った子どもたちがかけっこやサッカーや借り物競争を繰り広げます。
走り回って汚れた足を、用意した温かいお湯で洗っているとき、ある男の子は「寒い!」と笑いながら、「でも面白いでしょ?」と伝統ある運動会を誇らしげに語っていました。
18日(土)に開催した「週末コラボ・スクールまるもり」では、宮城県レクリエーション協会の方に来ていただき、ニュースポーツを楽しみました。ラダー(はしご)にボールをひっかけて遊ぶラダーゲッターや、目標を狙って球を投げるニチレクボールなどの用具で遊びました。常連さんとなっているある女の子は、「たくさんおもちゃがあって楽しかったよ」と思う存分遊べた様子で語ってくれました。
26日(日)はMKSC2012宮城キンボールスポーツクラブの方に来ていただきました。キンボールは1986年、カナダで生まれた新しいスポーツです。大きなボールを1チーム4名、全3チームで打ち合います。
最初は慣れないルールに戸惑いながらも、ルールを理解すると勝てるように工夫を重ねていきました。高学年の子は低学年の子が打てるようにサポートもしていました。あっちこっちに打たれるボールを、子どもたちは溢れんばかりの笑顔で追いかけまわしていました。
仮設住宅から遊びに来た女の子は、「狭かったり大きな声を出せないけど、新しいお家に慣れたよ」と話してくれました。
丸森町では12月末に全ての避難所が閉鎖され、仮設住宅の入居が始まりました。災害ごみの撤去も始まり、町も子どもたちも少しずつ日常を取り戻しています。