【令和元年台風19号支援:長野県長野市】豪雨被害から1ヶ月
台風19号の豪雨被害から1ヶ月がたちました。
NPOカタリバの災害時子ども支援チームは、緊急支援として10月15日(火)から現地で活動を始め、長野市教委と連携し被災した保護者へのニーズ調査アンケートを実施。保護者が復旧作業や仕事をしている間の子どもたちの居場所の必要性を痛感しました。そこで、たくさんの地域のボランティアの方々にご協力いただきながら、放課後や休日の子どもたちの居場所「コラボ・スクールながの」を開設し、これまで活動してきました。
1ヶ月がたち、現在はスクールバスが出たことで保護者が学校への送り迎えをする必要がなくなったり、学童職員が増員され子どもの受け入れ人数が増え、平日の子どもたちの居場所が確保されるなど、行政の支援体制が整い始めています。
今後は、緊急支援フェーズから中長期支援のあり方を検討する必要があると考え、改めて保護者へのアンケート調査を実施しました。
アンケートの結果、約70%の保護者が引き続き「コラボ・スクールながの」の開設を希望しており、特に学校がない土日のニーズが高い状況にあります。(最近でも日曜日の利用者は40名前後います。)今も車で生活しているなど、家や畑の再建めどがたっていない家庭が多く、今後もなんらかの支援が必要であることが浮き彫りになりました。
■保護者アンケートより
・平日は学校や幼稚園があるので土日祝の限定開催でも継続してもらえたらとても有難いです。
・住まいやリンゴ畑の復旧が進んでいないため1月以降も続けてほしい。
・本当に楽しく体を動かしたりしているようで、子どもが被災前の笑顔を取り戻せる場所だったので、今後復旧の目処がたつまではぜひお願いしたいです。
・家の片付けが進まない。今後の当面の住まいや、長期的な住まいをどうするのかについて、考えたり工務店などと打ち合わせする時間が必要。夫が単身赴任で週末しか打ち合わせができない事も多いため、今後も開催を希望。
・家の復旧の目処も何も立たない中で大変助かる場所がなくなると親子共々心身共に困るので、今後も開催してほしい。
・粉塵が酷く外遊びをさせられず子どものストレスがたまってしまうため開催を希望。
NPOカタリバは、アンケート結果をふまえ、まずは12月末まで子どもの居場所「コラボ・スクールながの」を開設できるよう、調整を進めています。引き続きご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。