朝日新聞に掲載「境遇で未来をあきらめない」朝日教育会議でパネルディスカッション
2019年9月7日(土)に行われた朝日新聞と東洋英和女学院大学の共同開催イベント「朝日教育会議」に代表・今村がパネラーとして登壇しました。
そのイベントでの様子が同年10月2日(水)の朝日新聞に掲載されました。他登壇者は脚本家の中園ミホさん、東洋英和女学院大学教授の佐藤智美さん。「教育格差」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
今村:「今年の夏休み、カタリバに通う子どもたちで東京・浅草の遊園地に行った。外出に親の承諾書が必要だが、ある女の子が『母親に会えないため出せない』と言ってきた。夜は仕事で不在、朝は寝ているといい、電話したら『私は忙しくて大変なんだ』と怒鳴られた。結果的に当日朝に承諾してもらえたが、ささいなことが子どもの機会を奪う。また、給食のない夏休みは生命のリスクに直結する家庭もある。地域に協力を仰ぎ、昼と夜の食事を提供している。
東京都足立区からの委託を受け、10代のための場所を2ヶ所開設している。足立区は、治安対策、子どもの学力、健康、貧困の連鎖断絶という四つのコンセプトで制作を試み、その一環として中高生に支援を行っている。本来、家族が娯楽として提供する経験や、学習塾が補う学習支援を、『第3の家』というコンセプトで提供している。親や先生などタテでもなく、友人などヨコの関係でもない。ナナメの関係が大事だ。多くの年上の人たちと交流し、『こんな大人になりたい』と思えたり、悩みがあったら言えたりするような関係を築かせたい。」
(記事本文より一部抜粋)