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【被災地・福島より】福島の高校併設型コラボ・スクール「双葉みらいラボ」は開設一周年となりました!

レポートコラボ・スクール

認定NPO法人カタリバは、福島県双葉郡広野町にある福島県立ふたば未来学園高等学校の生徒を対象に、被災地の子どもたちを支援する「コラボ・スクール 双葉みらいラボ」を運営しています。
「双葉みらいラボ」は、2017年9月20日、専用のプレハブ校舎が高校の隣接地に完成し、オープンしました。放課後になるとプレハブには、生徒たちが毎日50人ほどやって来て、勉強をしたり、自分の興味を深く追究していく学びに取り組んだりしています。
この一年間、地域の大人や寄付者の方など、多くの方に応援されながら、子どもたちは一歩一歩、自分の力で未来へ進んでいく力を身につけてきました。
そこで2018年9月25日、一年間の活動を振り返りながら、いろんな出会いや挑戦の場であった双葉みらいラボと、ラボを支えてくれている人たちへの「感謝祭」を生徒たちと開催しました。

■生徒と一緒に会場準備

一年間を振り返ることが感謝祭のテーマです。この一年間の思い出の写真を、生徒とスタッフが一緒に懐かしみながら、みらいラボの壁中に飾り付けました。写真は以前いたボランティアやスタッフの姿や、生徒の探究学習の発表や開発商品の販売会といったチャレンジの様子もありました。

キッチンではパンケーキを作って、みんなに振る舞う生徒たちの姿もありました。みらいラボには生徒の自主活動である「サークル」があり、今回はクッキングサークルの生徒たちが、一周年感謝祭に合わせて用意しました。その楽しそうな様子を見ていたほかの生徒たちから「自分もつくりたい!」と声があがり、たくさんの生徒たちがパンケーキづくりに参加しました。

■みらいラボクイズ

写真で振り返りながら、みらいラボの歩みをスタッフが紹介したり、「これまでのみらいラボ」と題したクイズを行いました。「みらいラボで生徒・スタッフ・先生が行ったイベントは何回か?」「一番生徒の皆と関わっている期間が長いスタッフは誰か?」といった問題が出ました。他にも「みらいラボに一番多く来ている地域の人は?」や「みらいラボに寄付してくださっている人・企業は?」といったものがあり、生徒たちは「こんなにたくさんの人たちが寄付してくれていたんだ」と知って、驚いていました。

■1周年を迎えたみらいラボへ、生徒からメッセージ

感謝祭の締めくくりは最後には、生徒からみらいラボに向けてメッセージを書きました。

生徒たちのメッセージを紹介します。

「技術室の頃から通っているけど、いつも学校に来たら帰りは“ラボ”っていう流れが私にはあたり前で落ち着く私のおちつく場所です。あと残り少ない学校生活楽しみます!いつもありがとう。」

「いつも楽しい勉強場所で勉強できて、とても嬉しいです!学校とは違う、家とも違うけど、みらいラボの人たちとお話したり、一緒に勉強したりして、とても心が和やかになります。これからも卒業までよろしくおねがいします。」

「みらいラボは、勉強やマイプロなど、自分を成長させてくれるなにかを紹介してくれる場所です。たくさん来て、レベルアップします!これからもよろしく!」

最後に書いたメッセージは、生徒たちが全員に向けて、メッセージを発表しました。
自分の成長を実感し、自信をもって発表する子もいれば、ちょっと照れくさそうに発表する子もいました。

みらいラボでの過ごし方は一人ひとり違います。勉強、課外活動、友人関係の悩み、皆それぞれの目の前にあるものに向き合いながら、日々成長しています。

みらいラボは「子どもたちが自分たちの未来をつくるための実験の場」です。これからも皆で応援し合い、成長し合えるラボをつくっていきたいと思います。

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