認定NPO法人カタリバは、東京都足立区より委託を受け、子どもたちのための居場所「アダチベース」を運営しています。2016年8月にオープンしたアダチベースは、この夏に2周年を迎えました。2年間、たくさんの地域の方のご理解やご支援がありました。そこで、2018年7月29日、子どもたちとスタッフで地域の方々を招いて「感謝祭」を開催し、アダチベースの2周年をお祝いました!
■アダチベースとは?
アダチベースは、生まれ育った環境に負けない力を子どもたちに届けるため、学習支援や体験プログラムを通じて、子どもの居場所作りを行っています。
子どもたちにとってアダチベースが、安心して過ごせる居場所でありながら、自分の世界を広げられる場となるよう、この2年間試行錯誤しながら積み上げてきました。
■地域の方々に支えられた食卓
感謝祭の食卓には、子どもたちが作った食事が並びました。
例えば、ピザ。これはドミノピザの店舗へ子どもたちが出向き、あつあつのピザを作ってきてくれました。このピザ作り体験も寄付者の方が提供してくださっている機会のひとつです。
また、地域の方から大きなスイカをいただきました。それを子どもたちが協力しながら切り分けました。お菓子を焼いてきてくれた子どももいました。
その他にも、普段から子どもたちの食事を作りに来てくださっている地域の食事ボランティアのみなさんが、この日も感謝祭用の食事を作ってくださいました。
子どもたち、スタッフ、地域が協力した、アダチベースならではのお祝いの食卓になりました。
■机も、椅子も何もなかった2年前。
今ではフリースペースや、自習室や教室があるアダチベースですが、オープン当初はフリースペースしかありませんでした。そんなアダチベースが、今日に至るまでの歩みを、参加者みんなで振り返りました。
アダチベースオープン当初からいる子どもたちは、当初の姿を懐かしみながら話したり、最近来た子どもたちは、「こんなんだったんだ!」とびっくりしたり。
この場所があたりまえのものではなく、いろいろな人の想いを乗せて作り上げられた場所であることを、みんなで改めて実感する場となりました。
■2周年を迎えたアダチベースへ、生徒たちからメッセージ
感謝祭の最後に、アダチベースに向けてメッセージを書く時間を作りました。
実際の子どもたちのメッセージを紹介します。
このアダチベースに来て、良い思い出も悪い思い出もたくさんあったけど、本当にいい場所だ。だから、これからもずっと楽しい場所であってほしい。アダチベースに来て本当に良かった!!
最初、アダチベースにきた時、友だちができなくて心配で不安だったけど、そんな時にスタッフが笑顔で話しかけてくれてうれしかったです。そのおかげで、ちょっとずつアダチベースになじめるようになったのも、高校に受かったのもアダチベースのスタッフが支えてくれたおかげだと思います。私は、笑顔あふれるこのアダチベースが大好きです。2年間ありがとうございます、これからもよろしくお願いします。
中学1年のころから、たくさんの経験や心に残る思い出ができました。これから自分が卒業しても、たくさんの人たちのためになっていけるアダチベースならば、最高の幸せです。
最後は、子どもたちが全体で、メッセージを発表しました。
「俺らはオープンの頃からいるんだ!」と胸をはって発表する子どもたち、最近入ってきた仲間に「がんばれ!」と声をかけ応援する子どもたち。「アダチベース」という箱の中で、子どもたちが、繋がり合いながら、時にぶつかり合いながら、成長していく姿を垣間見れた瞬間でした。
■仲間になりませんか?インターン・ボランティア募集
今日のアダチベースがあるのは、アダチベースという箱に、スタッフや地域の方々、そして子どもたちの一人ひとりがいるからです。
今日も、アダチベースにはたくさんの子どもたちが訪れます。この場所で、泣いたり笑ったりを繰り返しながら大きくなっていきます。この居場所をカタリバは3年目も守っていきます。
そして、今、そんなアダチベースに関わってくれるスタッフを募集しています。
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