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僕が「休学インターン」を選んだ理由/実践型教育インターン生・和泉宏さんの場合

レポート

▲山口大学教育学部4年生の和泉宏さん。ニックネームは「うっでぃ」

大学の中だけではなく、キャンパスの外に出て学ぶ、という学び方があります。
大学を休学し、地元とは遠く離れた宮城県女川町のコラボ・スクールで「実践型教育インターン」として学ぶことを選んだ、和泉宏さんに話を聞きました。

留学先で考えた、教育を通して成し遂げたいこと

きっかけは、オーストラリア留学での経験です。

留学当時、大学に通いながら現地のsecondary school(日本の中1から高1まで)でアシスタントティーチャーをしました。その学校はいわゆる“問題を抱えた学校”で、様々な困難を抱える生徒がたくさんいました。彼らは自己肯定感がすごく低く、自分と向き合い、自分の幸せを考え、選択していくスタートラインにも立っていないと思いました。

そこで、自分が教育を通して成し遂げたいことが「自分の幸せを考え、追求できる人でこの世をいっぱいにする」ことになりました。

そんなことを考えているとき、Facebookでカタリバの実践型教育インターンを知り、興味を持ちました。

将来は教育関係の仕事を考えているので、仕事を持つ前にいろんな子どもと関わっておきたい、特に震災という特殊な経験をした子どもたちと関わりたいと思い、東北のコラボ・スクールに興味を持ちました。

一人ひとりの子どもや地域としっかり向き合える


留学から帰ってきてすぐに女川向学館に見学に行き、女川向学館の取り組みを見たり、児童・生徒とふれあったりしました。

彼らは自分の地元と同じような普通の子どもで、「被災地の子ども」というラベルが自分の中にあったことに気づき、恥ずかしさを感じました。さらに、「普通の子ども」というラベリングもおかしな話だと気づき、一人ひとりの子としっかり向き合おうと思うきっかけとなりました。

また、女川向学館では町や教育委員会と連携して活動していますが、今年度は今まで以上に町とかかわるフェーズだと伺い、志を成し遂げる手段としての「人づくりを通したまちづくり」にも興味がある自分にはぴったりだと思いました。こうして、女川の子どもたちとかかわりたい、そして女川の町とかかわりたいと思うようになり、女川向学館でお世話になることを決めました。

今、取り組んでいる業務

小学校低学年の授業、中学生・高校生の英語の授業などの学習支援を中心としながら、「コラボルーム」という居場所スペースで行うイベントの企画や、高校生に進路を考えるきっかけ作りなど、様々なことを担当しています。また、シフト作成など運営のための業務も行っています。今後は地域との連携にも取り組んでいく予定です。

長期インターンだからこその魅力

この「実践型教育インターン」は、一時的なお手伝いではなく現場の当事者として任せてもらえることが良いと感じています。

これまでにも母校のコミュニティースクールや島根県益田市の取り組みの見学をしましたが、自分の実践を積むというよりも実践事例を見せていただいたり、教えてもらって学ばせてもらうことが中心となってしまい、「早く当事者になりたい」という思いがありました。短期のインターンとは違って、長期でやるメリットを感じています。

活動にあたっては上長と相談しながら「キャリアプランニングシート」を作成し、業務で達成することやどのような行動を取れるようにするかなどの目標を設定して、振り返りを行いながら取り組んでいます。上長とは毎週面談を行い、実践を学びに変える時間が持てています。自分の成長を考えてもらえており、ありがたいです。

全国に仲間がいる

▲オンラインでの学びの会の様子

一人じゃなく、仲間がいる、学び合えるということも大きな魅力です。

2週間に1回、全国で活動している実践型教育インターンの同期6人がオンラインで集まり、学び合う会を開いています。女川以外の拠点のことも知ることができて、より学びが深まります。また、「あー!分かる、それ!」という共感できる学びや悩みを仲間と分かち合える時間はかけがえのないものです。きっと卒業してからも繋がりあえる、大切な仲間ができました。

休学への不安を解消できたことが決断の後押しに

実践型教育インターンに参加すること自体への不安はありませんでしたが、海外留学の後に1年間インターンのために休学するということについて、親に負担をかけるのが申し訳ないという気持ちがありました。でも、この実践型教育インターンでは1ヶ月に10万円を活動支援金・給与としていただけるとわかり、親に生活費の負担をかけなくて済むということが決断の後押しになりました。

これからインターンを考えている方へのメッセージ

実践ほど贅沢な学びはありません。それは女川向学館に来て実感しています。向学館では、「一時的なインターン生」としてではなく、「向学館の一員」として責任のある仕事を任せていただけます。それは、カタリバのどの拠点でも同じことです。「圧倒的当事者意識」をもって仕事をして経験を積みたい人にとって、実践型教育インターンはまたとない機会です。そんな意欲ある仲間を私たちは待っています。

自分に自信がなく、一歩が踏み出せない方。このインターンでやりきって自信をつけてください。自信がないからやらないことは一番もったいないことです。迷いがある方、まずは説明会を聴いてみてください。私もいつでも相談に乗ります。皆さんが勇気ある一歩を踏み出して、一緒に活動できる日を楽しみにしています。

実践型教育インターンの説明会開催中

「将来、教育に関する仕事がしたい」という方はもちろん、「学生時代を有意義に使いたいから留学やインターンなど考えているけれど、迷っている」
「一つのことに思いっきり取り組む経験をして、自信をつけてから社会に出たい」という方は、1年間、カタリバの「実践型教育インターン」にチャレンジしてみませんか?

東北・熊本の震災、過疎化や人口減少、子どもの貧困、若者の自己肯定感の低さなど、教育課題に取り組むメンバーを全国の拠点で募集しています。

まずは説明会にご参加ください!

>>「実践型教育インターン」の詳細・説明会のお申込みはこちらから