【NPOカタリバ:プレスリリース】
今春、福島県双葉郡に「福島コラボ・スクール」(仮)開校!
2017年3月28日
【プレスリリース】
新規プロジェクトのお知らせ
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学校×地域×カタリバ
「震災の悲しみを強さへ」体現する教育を共に描く
今春、福島県双葉郡に「福島コラボ・スクール」(仮)開校
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認定特定非営利活動法人カタリバ(以下『NPOカタリバ』、代表理事今村久美)は、福島県双葉郡にある「福島県立ふたば未来学園高等学校」の学校支援を中心に、子どもたちの生き抜く力を育むためのさまざまな教育活動を行う「福島コラボ・スクール」(仮)を今春よりスタートいたします。
ふたば未来学園高校は、震災と原発事故の影響で双葉郡内にあった5つの高校が全て休校となることから、2015年4月に新たに設立された学校です。震災から6年が経った今、NPOカタリバは、「福島コラボ・スクール」(仮)において学校や地域社会と連携を図りながら、多様な生徒たちに創造的な学習機会を届け、大きな課題に真正面から向き合い、乗り越える力を育んでまいります。
▶︎NPOカタリバ
▶︎被災地の放課後学校「コラボ・スクール」
【福島県立ふたば未来学園高等学校とは】
2011年3月11日に発生した東日本大震災により、福島県双葉郡の子どもたちの多くが県内外へ避難しました。震災から4年が経った2015年、福島の復興のため、そして故郷に戻って学びたいと願う子どもたちのために設立されたのが、「福島県立ふたば未来学園高等学校」です。
震災・原発事故の影響で、大きな喪失を経験した彼らに育むべき力はなにか。誰も経験したことのない厳しい状況を乗り越えようとしているからこそ、「福島・日本・世界の未来に貢献する人材となってほしい」 と、町・村・郡・県・国が一体となり、社会に開かれた教育課程を体現したカリキュラムを採用し、生徒たちは授業の中でも様々な地域復興のプロジェクトに取り組んでいます。
【福島コラボ・スクール(仮)の概要】
子どもと関わった経験を持つNPOカタリバ職員および学生ボランティアを中心に、放課後の学習支援や、キャリア学習・地域課題解決学習の授業サポートを行います。対象は福島県立ふたば未来学園高等学校に通う生徒とし、個々人に応じたサポートを行います。
【名 称】 福島コラボ・スクール(仮)
【設置場所】 福島県立ふたば未来学園高等学校
【設置時期】 2017年春頃
【開設時間】 平日10:00~19:00を予定
【スタッフ数】 常勤職員4名
学生インターン・ボランティア2~3名
【主 催】 認定特定非営利活動法人カタリバ
(担当:長谷川勇紀)
【福島コラボ・スクール(仮)の取り組み〜】
【1】個々に応じた放課後の学習サポート
度重なる避難生活によって学習に遅れが出てしまっている生徒もいます。そこで、放課後学習室の設置や、福島大学と連携した考査期間中の放課後学習会の運営を行い、個々の生徒に応じた学習サポートを行います。出来ないことが出来るようになる経験を積み、自己肯定感の強化を目指します。
【2】対話によるキャリア学習のサポート
震災によって町の人口が減少している中、日々の悩みや進路のこと、震災の経験などを安心して相談できる環境の整備を行います。また、意欲的に学びに取り組む学生や社会人との出会いをつくり、学びの主体性を育むことを目指します。
【3】個々に応じた地域課題解決学習のサポート
「原子力災害からの復興」をテーマに掲げ、地域の課題に逃げずに向き合うという、ふたば未来学園高校独自の地域課題解決学習の授業サポート・放課後サポートを行います。復興を担い日本の未来を創るイノベーターを育てるため、生徒たちの主体的な学びを応援します。
【「ナナメの関係」に期待 〜丹野純一氏(ふたば未来学園高等学校校長)〜】
学校は、ずいぶん長いこと、生徒と教員のタテの関係だけで成り立ってきました。高度経済成長を成し遂げ、豊かな社会を築く上で、知識を伝え文化を継承する学校の果たした役割は大きかったし、これからもそうでしょう。しかし、これまでの知識や常識が次々と覆され、明確なモデルを失った21世紀を生きる子どもたちにとって、なかんずく、震災と原発事故により多くのものを奪われた、ここ双葉郡、福島を生きる子どもたちにとっては、少し先の未来を生きる若者や、学校・家庭以外の大人たちとのナナメの関係がとても大切になるのではないでしょうか。
先生や親との間のタテの関係は、これからも絶対に大切です。しかし、先生も親も正解を知らないような課題に挑まざるをえないこれからは、タテの関係をより鍛えるためにも、ナナメの関係が、決定的に重要となります。しかし、これまでの日本の高等学校教育では、思うようにそのようなコラボレーションは進んできませんでした。それが、ふたば未来学園高等学校とNPOカタリバとの出会いにより、この福島の地から、動き出すのです。こんなにワクワクすることはありません。
【団体概要】
認定特定非営利活動法人カタリバ
住所:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
電話:03-5327-5667(平日10時〜19時)
FAX:020-4665-3239
URL:https://www.katariba.or.jp
代表理事:今村久美
事務局長:鶴賀康久
【お問い合わせ】
認定特定非営利活動法人カタリバ
担当:長谷川
携帯:070-5020-5885(平日10時〜19時)