「全国高校生マイプロジェクトアワード2015」の学校部門で、全国1位となる文部科学大臣賞を受賞した佐賀県唐津東高等学校。
国産初のグレープフルーツである「さがんルビー」の認知度を高めることを目的に、佐賀大学と連携して特産品の開発を行いました。プロジェクトを進める中、資金不足という困難にもぶつかりましたが、クラウドファンディングで見事解決。困難をものともしない実行力には、審査員はもちろん、ライバルである参加高校生からも大きな拍手が送られました。
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「さがんルビー」のことを多くの方に知ってもらいたい。
この一念からスタートさせた唐津東高等学校のプロジェクト「伝えたか〜!私たちから出来ること!」。マイプロジェクトアワードに参加しようと思ったきっかけもやはり、「さがんルビーを全国に広めたかった」からでした。
プロジェクトでは、全国各地のご当地サイダーから発想を得て、さがんルビーの果汁を使ったサイダーを佐賀大学の協力のもとに開発。実際に商品化にも成功し、販売まで行いました。また、果汁を絞った後に残る皮にも効用があることを知り、その成分と香りを利用したリップクリームの開発にも着手しました。高校生には大きな難関とも言える資金調達にはクラウドファウンディングを活用。目標額60万円に対し、110万円を超えるお金を集めることにも成功しました。
全国大会では、迫りくる困難を真っ直ぐに乗り越える「実行力」が評価され、見事全国1位(文部科学大臣賞)に輝きました。「地元でもあまり知られていなかったさがんルビーを全国の高校生に伝えることで、多くの人に知ってもらうことができて嬉しい」と喜びを表現したメンバーの2人。
マイプロジェクトアワードに参加した感想を伺うと、「全国から集まったすごい高校生たちと出会い、やりたいことをやることの大切さ、継続することの重要さが分かった」との答えが返ってきました。また、「学校部門の決勝戦で戦った宮崎のチームから”あなたたちなら負けても良かった!これからも頑張って”と言ってもらった」と、印象的なエピソードも教えてくれました。
今後もさがんルビーの研究をメインに、プロジェクトを継続していく予定だという2人。現在は9月に行われる日本植物学会での発表を目指し、研究に励む日々を送っています。
4月21日付の佐賀新聞にて、佐賀県立唐津東高等学校の記事が掲載されています。
※6月17日(金)、東大本郷キャンパスを会場に開催されるシンポジウム「21世紀型スキルを育む学習方法とは」に、佐賀県立唐津東高等学校の2人が参加することになりました。高等学校段階におけるアクティブ・ラーニングの実践事例として、プロジェクトを発表します。マイプロジェクトアワードへの参加をきっかけに、飛躍を続ける高校生に目が離せません!