【メディア掲載】『生徒指導』に掲載 ~高校生のリアル × ナナメの関係~
2016年4月1日発行の教育情報雑誌『生徒指導』4月号(学事出版)に、カタリバ共同創設者・三箇山優花(みかやまゆか)執筆のコラムが掲載されました。
全12回・1年間の連載の第1回となる今回のテーマは、カタリバの全ての活動に通底する理念である「ナナメの関係」です。
現代の高校生にとって、”誰かに悩みを相談する時間”や、”親身になって自分の話を聞いてもらう経験”が、そもそも足りていないのです。
(中略)
そして、悩みの内容によっては、ときに評価者となる親や先生ではなく、横並びの友達でもない、”利害関係のない第三者の大人(カタリバではこれを”ナナメの関係”と呼びます)”のほうが、相談しやすいことも多々あるでしょう。また、大人の立場としても、利害関係がないからこそ、普段はなかなか話さないような失敗談や後悔、高校時代の悩みについて、目の前の生徒に素直にカミングアウトできるのです。(本文より抜粋)
三箇山は文中で、ナナメの関係に立つ者の「スタンス」を、「何かを”変えよう” “直そう” “解決しよう” “教えよう”とするのではなく、あくまで目の前の生徒と”対話をする”存在」と表現しています。
我々の活動は、一切の立場や先入観を排し、生徒とただ素直に向き合うことから始まりました。そしてその姿勢は、創業から15年が経ち、東北や全国に活動の場が広がった今でも、カタリバの関わるあらゆる現場で大切にされています。