【マイプロインタビュー】防災を身近に
「Feel Danger プロジェクト」
マイプロ運営チームがお送りする高校生インタビュー記事。「マイプロに取り組んでいる高校生同士のつながりを増やしたい!」それが私たちのマイプロジェクト。
今回は、「防災教育の大切さを知るきっかけを作りたい」との想いから、「Feel Danger プロジェクト」というマイプロを実行している高垣友里子さん(佐賀女子短期大学付属佐賀女子高等学校2年生・通称:ゆりっぺ)にインタビューを行いました。九州カイギに参加したことをきっかけに動き出した彼女のマイプロのことや、日々感じている想いについて話を聞きしました。
——10月に行われた九州カイギに参加したことから、自分のプロジェクトを積極的に動かしていると聞きました。そもそも九州カイギに参加したきっかけは何だったんですか?
小さい時から赤十字のボランティアなど、様々な活動に参加していました。高校生になって、もっと活動の幅を広げたいと思っていた時にマイプロジェクトのHPを見つけました。最初は「何これ?」と思いましたが、友達作りのために参加することを決めました。知らない人たちと過ごしながら、自分のプロジェクトと向き合う3日間の合宿はとても楽しかったです。普段の高校生活では大人と関わることは少ないので、話を聞いたり、自分の話を聞いてもらったりするのがとても新鮮でした。自分に何が出来るんだろうと考える時もありましたが、たくさんの人に助けてもらい、最終日に「防災」に関わるプロジェクトをやることに決めました。
——九州カイギが終わってからは自分のプロジェクトをどんな風に進めてきたのですか?
プロジェクトを進めていく上で、九州カイギで言われた2つの言葉がずっと頭に残っていました。一つ目は「仲間を見つけなさい」という言葉です。学校で仲間を募り、プロジェクトを一緒に進めていく3人の仲間を見つけました。1人では出来ないことも、4人いれば出来るかもしれないと活動の幅が広がった気がしました。二つ目は、「プロジェクトは変わってもいい」という言葉です。みんなで話し合いながら、この4人で出来ることを考えてみることにしました。元々、九州カイギでは「防災」についてのプロジェクトを考えていましたが、4人で無人駅をきれいにするプロジェクトを考えて実行に移し、2つのプロジェクトを並行させながら活動しています。
——九州カイギが終わってからも仲間を見つけたり、プロジェクトを考え直したりと、足を止めることなくアクションを起こしてきたのですね。普段は学校に通いながら、2つのプロジェクトを動かすのはすごいですね。学校と両立させながら、どんな風に進めているのですか?
学校、家、マイプロというように、私たちの日常生活の中にマイプロは組み込まれています。週末にプロジェクトについてみんなで考え、活動を行っています。大変なときもありますが、大人の方からアドバイスをもらえたり、地域の人が一緒に活動に参加してくれたりするので、とても楽しく活動しています。
——最初はゆりっぺから始まったプロジェクトが、学校で見つけた仲間、地域の人へと少しずつ広がっているのですね。では、今4人でメインに活動している「Feel Danger プロジェクト」はどんな想いで始めたのですか?
今、ニュースや新聞等で様々な災害を目にすることが多くなりました。災害というと、2011年に起きた東日本大震災のイメージが強いですが、洪水や土砂災害など日本で起こる災害はたくさんあります。今まではどこか他人事のような気がしていましたが、自分の家の近くにある川が氾濫したらと考えたら、私たちは自分の命を守る「防災」について知らないことが多すぎる気がしました。「防災」は難しそうな印象がずっとありましたが、小さい頃から行ってきた赤十字でのボランティア活動が自信となって、「九州にいる自分にも何かできるかもしれない」「自分の口から防災の大切さを発信していきたい」と思うようになったのが活動のきっかけです。
——自分とは遠い存在だった「災害」「防災」について考え直してみると、自分の身の回りにも課題が転がっていたのですね。ゆりっぺの中で少しずつ、想いを整理しながら自分事として捉えられるようになったのが分かります。そんな想いの詰まったこのプロジェクトでは、現在どんな活動をしているのですか?
現在は赤十字や市役所が開催する防災教室、消防署を積極的に訪問し、自分たちが「防災」についてしっかり知ることを重点的に行っています。みんなで参加した研修会では、いかに知識を自分事として考えてもらえるかを大切にして、どのように発信していくかを考えることが出来ました。アワードに向けて、今後は学んだことを整理し、自ら考えて行動していけるような防災学習プロジェクトを実行に移していきたいと思っています。また、色々な人に発信していくために、学校の集会などを活用して、活動を広めていこうと思います。
——取り組む中で壁にぶつかることもあると思います。困ったことや課題はありましたか?
自分の周りにはマイプロジェクトを行っている人がいなくて、相談するのが難しい状況にありました。でも、オンラインゼミが11月に始まったことで、佐賀の家にいても、自分のプロジェクトについて相談することが出来るようになりました。今は安心してプロジェクトを進めることが出来ています。また、活動していく中で知らない人と話すことが増えました。最初は緊張しましたが、プロジェクトを一緒に進めるチームとして巻き込んでいくことが大切だと気づくことが出来ました。
——最後に3月のマイプロアワードに向けて、意気込みをお願いします!
アワードはあくまでも私たちにとって通過点です。そして、今の私たちの活動のモチベーションです。活動が上手く進まず、悩むこともありますが、九州カイギで出会った仲間たちと再会して、自分たちのプロジェクトをお互いに見せあえることを夢見て、今は頑張っています。私たちらしく、小さいことからコツコツと動き続けていきたいと思います。そして、いつかこのプロジェクトが同じ世代の人たちに、楽しみながら防災を学ぶきっかけとなるように発信していきたいと思います。
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マイプロを実行する中で出合う困難も含めて、楽しみながら活動しているゆりっぺが紡ぐ前向きな言葉がとても印象的でした。マイプロ事務局はこれからも、彼女の頑張りを応援していきたいと思います!
このコーナーでは、全国で頑張る、皆さんのマイプロを取材していきたいと思っています。「自分のマイプロも取り上げてほしい!」という方は、ぜひご連絡ください。
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高校生が、自分で地域やコミュニティの課題を見つけ、解決するためのプロジェクトを進める“マイプロジェクト”。
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