【マイプロインタビュー】現役高校生が企画・主催! 「日本を歌おうプロジェクト」@b-lab
♪か~ら~す、なぜ鳴くの?♪
昔から歌い継がれ、愛されてきた童謡「七つの子」。この童謡を使った面白いイベントが11月29日、文京区にある「b−lab」で開かれました。“日本を歌おうプロジェクト”です。
このイベントは、現役高校生のきよちゃん、じゅんや、にいなの3人が企画・主催し、参加者の皆さんと一緒に日本の童謡を英語に翻訳して、メロディーに合わせて歌ってみようというもの。b-labに集う高校生たちと“七つの子”の翻訳に挑戦しました!
自分の英語力、電子辞書やスマートフォンを駆使し、どんな英語を使ったら意味が通るのか。また、歌としてリズムがおかしくならないかというところまで考えながらの翻訳。「かわいい」一つにしても、cute?pretty?さまざまな意見が飛び交いました。「烏がカーカー鳴く声が“かわいい”って聞こえてこの歌詞になったのだから…」、日本語ならではの表現方法に作業は難航しながらも、3チーム(1チーム3人)はなんとか翻訳しきって歌うことができ、イベントは大成功に終わりました。
イベント終了後、主催者3人にインタビューを行いました。
それぞれの思い
––––––3人は9月に行われた「東京カイギ」に参加していますが、その時のことやそれぞれのマイプロジェクトについて教えてください。
きよちゃん)
東京カイギみたいなマイプロを作ろう系のイベントは、絶対にプロジェクトを作り出して、わーっと盛り上がって終わってしまうのが嫌で、b-labにくれば、いろいろサポートしてくれるので頑張って続けようと思っています。
じゅんや)
自分のマイプロは大学受験が思わってから、と思っているんですが、スタートアップ合宿のような合宿系のイベントをやってみたいなぁと思っています。東京カイギに参加してみてすごく良い経験になったし、良い思い出にもなりました。だから、こういうものを提供できたらいいなと考えるようになりました。でも、会場をおさえるとか、お金の面とかいろいろあって、高校生の動ける範囲を超えている部分があったから、やっぱり大学生になってからかなと。
にいな)
私が東京カイギで考えていたのは、病気で苦しんでいる子たちの手助けをしたいなということでした。ずっとメンターの方と話していたんですけど、でも実際、助けるとしてどういうことをしたらいいのかよく分からないまま終わってしまいました。
今はマイプロっていう型に拘らず自由に、NPOで小児病棟に入院している子たちと外の世界を広げようってことで、子どもたちが描いている絵の展覧会を開いたり、描いた絵をものとかにプリントして、物販とかしたりしています。
歌の楽しさ×翻訳
––––––今日のイベントについて伺いたいのですが、きよちゃんはどうしてこれをマイプロジェクトとして選んだんですか?
きよちゃん)
スタートアップ合宿のとき、最初は歌の楽しさを伝えよう!というところを軸にマイプロの構想を練っていました。でも、要素が歌だけだとさみしいし、人もあんまり集まらないかもと思い出し、そこに英語とか国際交流とかをあわせて今のマイプロジェクトになった。
もともと翻訳にとても興味があって、ディズニーの映画や昔の海外ドラマ「大草原の小さな家」を観ては、その翻訳のセリフの奥深さに魅かれていきました。歌と国際交流を掛け合わせて、日本の童謡を英語にするというアイデアがバーンと浮かんだ時に、歌も好きだし翻訳も好きだしでやってみたいなと思ったんです。
––––––東京カイギできよちゃんのマイプロ聞いて、面白そうだと思った記憶があります。ところでみなさん、今日のイベントはどうでしたか?
にいな)
難しかったですね。言葉のニュアンスとか調べて、わからないなりに理解できたところはあったんですが、わからない部分がたくさんありすぎて難しかった。
じゅんや)
スタンスとしては1回直訳してから歌に合わせてどうやって載せていくかって感じでやっていたから早く終わったのだけど、「かわいい、かわいい」のところをCute、 Cuteをただ繰り返してるだけと指摘され、そこで気付いたのは、日本語と英語は違うということ。その違いを英語で表現しようと思ってもできない。そういうところで言語の違いっていうのを思い知らされたし、逆に言語によって例えばカラスだったから該当する英語があったけど、コオロギとかそういうのがなかったときにどうしたらいいのかなって。
意見をいうことで生まれるアイデア
––––––今後はどういう風に進めていこうと思っていますか?
きよちゃん)
今日はしなかったんですけど、3人でコンテスト形式にしたいよねっていう話になっていました。翻訳コンテストみたいな感じで、優秀作品を決めて、それで動画を作ろうと。でも、コンテスト形式には疑問も抱いています。今日やってみて、3つの班がそれぞれ別々な歌詞を付けていて、どれも面白かったから1個に絞っちゃうっていうのはあまりよろしくないかなと。
じゅんや)
コンテスト形式って言っても順位をつけるだけじゃなくて、最も良かったと思うものを1個だけ決めるのだったから公平とか平等とか関係ないかなと感じています。
今後の展望と今回の感想
––––––これからはどうしていく予定ですか?
きよちゃん)
もう少しだけ規模を大きくしてきたいと考えています。今日は3チームしかなかったけれど5チームくらいにしたい。多くしちゃうと発表も大変だし、絶対全員と話すことができなくなる。だから全員と話せるイベントにしたいです。
––––––最後に、本日の感想をどうぞ!
きよちゃん)
結構緊張した!
じゅんや)
普段の英語の勉強のインプットじゃなくてアウトプット。アウトプットも単なるアウトプットじゃなくて、1個の方法のアウトプットじゃなくてあっちこっちと頭を使って…勉強になりました!
にいな)
私もすごい率直な感想は難しかったなんですが、日本語の意味を一緒に考えて、それがどういう歌なのかなと考える過程がとても面白かったと思っています。