昨年開催された「マイプロジェクトスタートアップ合宿(通称:鎌倉カイギ)」に参加したことをきっかけに、不登校経験者による不登校生徒の学び場・居場所づくりを仲間と共に始めた末本晴香さんが、スタートアップ合宿のことや立ち上げた団体「Fline(フライン)」の活動について話してくれました。

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■「不登校」というキーワードを携えて、いざ鎌倉へ

鎌倉カイギに参加を決めた時は、自分がどんなことをしたいのか、どんなことができるのか、全く白紙の状態だったと言います。ただ、中学校の時に部活内のいじめや担任の先生とうまくいかないことが原因で、中1の終わりから徐々に別室登校になった経験を持つ末本さんに、お母さんがこう助言してくれたと言います。「不登校のためのなんかが欲しいと思うなら自分で作りなさい｣。

また、｢不登校になって、普通の人以上にたくさんの人に支えて貰ったかもしれない。だけど、その分、人を支えていく力にもなると思うんだ｣と言ってくれる方の言葉もあり、漠然と｢不登校｣というキーワードだけを頭の片隅に入れて参加することにしたそうです。

一緒に参加するメンバーは自分と同じく不登校経験者にしようと考え、仲間は福岡にある不登校保護者の会が行うBBQ大会などを通じて集めました。

いざ「マイプロジェクト　スタートアップ合宿」に参加してみると、なかなか｢不登校｣というキーワードから自分のしたいこと、出来ることが繋げられませんでした。しかし、ファシリテーターや仲間と相談して具体化することができました。

■不登校期間は自分を見つめ直す時間

末本さんは福岡に戻るや否や、仲間と共にすぐに行動に移します。元不登校の高校生たちによる不登校生徒のための場づくりを開始させたのです。

団体名をFutoko(不登校)、Feasibility(可能性)、Find(自分のこれからを見つける)、Fly(羽ばたく)の4つのキーワードをつなぐという意味を持たせた「Fline」とし、自分たちの不登校経験を活かして、不登校中学生の家庭訪問や、月2回の”しゃべん会”という仲間に出会える会を主催し、その活動は現在も続けています。

Flineの活動の根底にあるのは「不登校も”人生の糧”に変えていける」との思い。不登校という言葉にあるネガティブなイメージを取り払い、不登校期間は自分を見つめ直す時間として、寄り道したからこそ出会える人や物事があることに参加者の気持ちを向けています。

マイプロジェクト　スタートアップ合宿に参加を検討している方へのメッセージについて伺うと、「鎌倉カイギは、私のこれまでの人生でもっとも濃密な３日間だった。学校は学ぶだけだけど、鎌倉カイギはめっちゃ学ぶし、めっちゃくちゃ楽しい！」との答えが返ってきました。

▼【事例報告】『「マイプロジェクト　スタートアップ合宿」から始まった、不登校生徒のための居場所づくり』の全文はこちらからご覧ください。
http://bit.ly/1VsZPsM

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今年の「マイプロジェクト　スタートアップ合宿(通称:高校生カイギ)」は、昨年の反響を受け、東京、東北、九州の全国3箇所に会場を増やして開催します。

まだ熱中できることがみつかっていない人も、何か始めてみたい人も、すでに何かに取り組んでいる人も。ぜひ参加して、一生の友だちと「ちょっと変われた自分」に会いに来てください！