【レポート】年に1度、全国のカタリバ職員が集う「全体会議」を開催しました
2015年5月16〜17日に、東京・阿佐ヶ谷で
NPOカタリバの全体会議が行われました。
「生き抜く力を子ども・若者へ」という理念のもと、
事業の数も範囲も徐々に拡がり、現在カタリバの拠点は全国に6拠点。
大槌町(岩手)/女川町(宮城)/高円寺(東京)/
文京区(東京)/雲南市(島根)/浦添市(沖縄)
にあります。
6拠点で働く職員・学生インターン約100名が一同に会し、
普段は顔を合わせる機会がなかなかない全国の仲間との交流や、
1年間の取り組みについて発表しました。
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1日目は、この日のために制作された、
今年15周年を迎えたカタリバの歴史を振り返る
動画の上映からスタートしました。
その後は、昨年度から始まった“カタリバアワード”の予選大会へ。
カタリバアワードとは、各自がこの1年で頑張ってきた取り組みについて発表し、
「自律部門」「共生部門」「イノベーション部門」「総合」
それぞれで優れた取り組み表彰するものです。
「どんなに大きな組織になっても前例踏襲主義にならず、
全員が自分の頭で常に小さなイノベーションを試行錯誤できる、
必要な変化に対する意思決定が早い組織でありたい」
「出る杭を賞賛できる文化を持ち続けたい」
そんなコンセプトのもと、生まれました。
各拠点から立候補した29チームが発表、
投票で選ばれた4チームが翌日の決勝大会に進みます。
“あの拠点ではこんな取り組みをしているんだ!”
“自分たちの業務にすぐに取り入れよう”
様々な発見がありました。
最終的に表彰はあるものの、
それぞれの努力に優劣をつけることが一番の目的ではなく、
こうしてお互いを知り、学び合うこともアワードの大事な要素です。
またカタリバ大学学長を努める寺脇研さんもゲストにお招きし、
発表に対してご講評をいただきました。
熱いプレゼンテーションのあとは、カタリバ読書会。
職員の中から講師役に立候補したメンバーが、
みなに共有したいと思う様々なテーマの本や映像を持ち寄り、
グループに分かれて議論しました。
最後に、お互い滅多に会えない各拠点の職員と存分に話せる“懇親会”を行って、
1日目が終了しました。
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2日目朝は、ヨガ講師をやっていた職員による、
本格ヨガで体をほぐしてからスタート。
午前は、自分達の視野を広げ学びを深めるため、
教育経済学の若手論者、
慶應義塾大学准教授の中室牧子先生をお招きして、
“教育施策にエビデンスベースの議論を”というテーマでお話いただきました。
教育活動において、
その効果測定を数値で測るということはとても難しいことですが
多くの社会資源を集め、本当に必要な仕事をするためには、
逃げてはいられない観点です。
中室先生のお話のあとは25のチームに分かれて、
それぞれが取り組む仕事の価値をどのように効果測定できるのか、
議論検討を行いました。
午後はカタリバアワードの決勝大会と表彰式。
職員全員の投票によって選ばれた各受賞者には、
惜しみない賞賛が贈られました!
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仕事に対する厳しさをもちながらも、
お互いの仕事に尊敬を持ち、
対話と笑いが絶えない組織でありたいー。
そんな代表理事の想いと共に、
全体会議は今年で開催3回目を迎えました。
「生き抜く力」を、子ども・若者へ。
そのための様々な新しい取り組み、
新しい地域での活動が始まっています。
引き続き全拠点力を合わせて頑張ってまいりますので、
お見守りのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
【ご協力いただいた皆様】
ご厚意によりご協力いただいた方々によって、
開催することが出来ました。
この場を借りて御礼申し上げます。
(以下、順不同)
細田工務店様
全体会議の実施会場をご提供いただきました。
Airbnb様
https://www.airbnb.jp/
懇親会会場 兼 宿泊場所をご支援いただきました。