2013年 事業報告会レポート
2013年10月27日(日)、約60名の方にご参加いただき、年に1度の事業報告会を無事、開催することができました。
カタリバからの報告だけでなく、参加者の方との対話を通じて、スタッフにとっても学びの多い場となりました。
ありがとうございました!
当日の様子をレポートしましたので、ぜひご覧ください。
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はじめに、代表理事の今村久美よりスピーチをさせていただきました。
今村が引き合いに出したのは、ある生物実験の結果についてです。
昆虫の「ノミ」は、3日間ビンに蓋をして閉じ込められると、3日後に外に出した時、ビンの高さ以上には、飛ぶことができなくなるそうです。
しかし、その横にもっと高く飛べるのみをおけば、すぐにもっと高く飛べるようになるといいます。
「子どもたちに、家族や同僚に対して、知らないうちに可能性に蓋をして、飛べなくしてしまっていることはないだろうか?」
この実験を知った時、教育の現場と照らし合わせて、今村は身をつまされる思いだったといいます。
「自分の住んでいる場所や、今まで経験してきたことに縛られずに、自分がもっと高いところまで飛ぶことを目指せるチャンスを、学校の先生だけではない大人からも私自身が欲しかった。」
そのような思いから、2001年今村が大学を卒業したばかりの頃、現在休業している三箇山(旧姓竹野)の2人で、カタリバという団体を起ち上げました。
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2013年の今、カタリバは、インターン生も含め、80名のメンバーとともに働く団体になりました。
全国8-10拠点で、同じような志を持ち、同じ山をみながら、カタリ場事業と東北復興事業をおこなっています。
カタリ場事業では、学校の中では出会えない人とのナナメの関係を届け、対話の場をつくることを通して、心に火を灯す”カタリ場”の授業をつくっています。
東北復興事業では、カタリバが直営する被災地の放課後学校”コラボ・スクール”を通して、地域の人たちを巻き込みながら、外から来た人の刺激をあたえる教育の場をつくり出しています。
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第1部「カタリバを知る」では、カタリ場事業と東北復興事業について、活動報告、事業計画、今後の課題についてお伝えしました。
カタリ場事業では、高校時代にカタリ場を経験した、現在、大学1年生のキャストから、自分にとって、「カタリバとは何か?」をお伝えしました。
東北復興事業でも、コラボ・スクール卒業後、自らボランティアを申し出てくれたり、100人の笑顔を写真で撮るプロジェクトを実施している高校生の事例をご紹介しました。
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「これからも自立分散協調した組織として、皆様とともに、新しい挑戦をしていきたい」
財務・組織運営に関しては、事務局長の岡本より、決算から全体目標や重点課題を発表いたしました。
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第2部「カタリバとつながる」では、事業ごとの班に分かれ、参加者の方とグループディスカッションを実施しました。
「支援者同士がもっと繋がれる場が欲しい」
「被災地の子どもたちへの支援ももちろんだが、現地のスタッフが長く働くことのできる環境整備も必要」
「寄付だけではなく、会場なども提供できるかもしれない」など。
支援者の方のご質問に回答しながら、上記のようなご意見やご厚意もいただきました。
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第3部「カタリバと関わる」では、理事・監事からもお話しさせて頂きました。
年30回以上、カタリ場の授業にキャストとして参加してくださっている久保田監事からは、参加し続ける理由についてもお話ししました。
「51のおっさんが、高校生から感動しましたとか感想かかれる機会なんて普通はない。とても幸せなこと。それに、一生懸命がんばっているキャストから、ぜひきて欲しいと直接誘われたら断れない」
久保田監事のように、学生だけでなく、社会人の方が”カタリ場”へキャストとして参加される事例も増えています。
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最後に、支援者の皆様にこんな事をお伝えしました。
「みなさんにお願いです。僕のように時間を使ってキャストとして参加することは難しくても、お金であったりモノであったり、人それぞれ、次の世代の若者に残せるものはあります。違ったカタチでの手応えは残るはずです。
若者には、”あんな大人になりたい”と、希望を持たせてあげられるような、そんなチャンスをつくってあげたい。
皆様も、いろんなかたちで協力してもらえればと思います。これをきっかけに、何かアクションをしてもらえれば幸せです。」
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カタリバとの関わり方は様々です。
もちろん、カタリバの活動や今回の報告会の感想などを、周りの方へ「広める」ことも、1つの関わり方です。
以下に挙げました項目を参考に、ぜひみなさまのお好きな形でカタリバを応援ください。
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▼ご寄付を通して生徒や子どもたちに授業を届ける
サポーター
→毎月1000円からのご寄付で継続してカタリバを支えます
▼教育の現場に参加する
カタリ場のキャスト参加をする
→カタリ場のボランティアスタッフ「キャスト」として生徒と対話をします
コラボ・スクールの職員になる
→コラボ・スクールで「職員」として働きます
▼Facebookやtwitterを通してカタリバを広める
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▼その他の活動を通して応援する
PARACUP
チャリティマラソンPARACUPに参加することで、カタリバへの寄付につながります
これからもあなたの関わり方で、カタリバを応援のほどよろしくお願いします。