前例のない集団避難。国家的な実験にいま思うこと[代表のつぶやき]
輪島・珠洲・能登町の中学生が1月中旬から3月の終業式まで一斉避難した取り組みについて、教育長・校長・保護者や子どもたちの声を拾った振り返りの記事が出ていました。
https://digital.asahi.com/articles/ASS4H2JP1S4HOXIE04SM.html
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記事の中で私もコメントさせていただきましたが、災害後の数カ月間を、子どもだけを集団避難させる試み自体、はじめて聞きました。戦時中にあったと聞く「疎開」みたいなものでしょうか。
子どもたちの学ぶ機会を止めないためにと、学ぶ場の選択肢を用意しようと、スピード重視で決行を意思決定されたこと自体、あの混乱期によくなさったと私は思っており、まずはそこに敬意を持っています。なにが正解かわからない中、条件をそろえながらリーダーが即断即決したものは、その後いろんなことが起きます。(あとでリカバーすればいいので、何もやらないよりよっぽどいい)
今回、「楽しかった!行ってよかった!」という子もいれば、「人間関係がつらかったから帰還した」という子もいたし、「勉強したいからこそ帰宅した」という子もいました。逆に行かずに地域に残ることを決めた子の中には「保護者のもとで生活したい」という子もいたし、もともと不登校気味な子の中には「元気な子たちがみんないなくなって、外を歩きやすい」ということを言っている子もいました。