若者たちが、詐欺や悪徳商法に巻き込まれないために[代表のつぶやき]
高校生の保護者and高校の先生たち注目!
⼀般社団法⼈HASSYADAI social(ハッシャダイソーシャル)さんが、高校生向けの『騙されない為の教科書』を作ったそうです。しかも、本を見て「これは大事なことだ!」と感じた亀山 敬司さん(DMM.com)がスポンサーを買って出られて、冊子の無料送付、高校や施設への無償出張授業の募集が開始したとのこと。
https://social.hassyadai.com/consumer-edu
今でも忘れられないのですが、たしか15年以上前、NPOカタリバの取り組みにボランティアで参加していた大学生の男性から、こんな話を打ち明けられました。
あれは彼がとある現場のリーダーになるかならないかという話が持ち上がった時のこと。別室で話したいというので2人で移動しました。すると、実は過去にオレオレ詐欺のカケコに加担してしまったことがあったんだというのです。友達にバイトに誘われて、気づいた時には犯罪で、やめたいというと家族や友人に関する脅しをうけるようになり、迷惑をかけたくないから続けるしかなくて、本当にたくさんの方に迷惑をかけた。(その後、親に話せて警察に。)そんな話でした。
私はまだ当時、そういうことをする人は、なんらか家庭環境などに課題を抱えて非行に走ってしまったタイプの人たちが巻き込まれるもの、と、どこか思っていたので、記憶がフラッシュバックして涙を流しながら打ち明けてくれた目の前の彼が、世の中的に立派な大学に行っている好青年で、カタリバの現場でも目立たない地味な仕事も買って出るような素晴らしい人格を持った方だっただけに、そのギャップに驚きました。
彼は当時、そんな自分は一生身を隠さなければならないから写真や名前は外に出せない、でも償いたい気持ちでボランティアに参加している、と話していました。もう一生、ひっそりと生きていくことに決めたと言っていたけど、ふいに震えが止まらなくなるとも言っていました。彼がいま元気にしているのか、ずっと気になっています。
普通の若者たちがこの問題の想像力を持つには、とても難易度が高いんだと思います。だからこそ、具体のケースを伝え、情報を与えてあげなければいけない。しかも、その巻き込まれるケースも、どんどんアップデートしなければ追いつかない。先生たちにはわからないリアルを、ハッシャダイソーシャルさんが教えてくれるはずです。ぜひこの機会を活用したいですね。