未来の学校はどのようなものであるべきか[代表のつぶやき]
戸田市と連携した不登校支援について、ハフポストさんの記事で取り上げていただきました。
【前編】
不登校の子には「メタバース登校」の選択肢を。認定NPOカタリバと埼玉県戸田市教委が連携協定
【後編】
「子どもの不登校で、仕事を辞めた」。支援するNPOが親のサポートも重視する理由
私がこの事業にかけた一番の想いは、後編下記の部分です。
room-Kの取り組みは現状、不登校になってから個別に学習計画・支援計画を作るという仕組みになっていますが、そもそもはじめから、全ての子どもにその選択肢があるべきだと思います。学校に子どもが合わせるのではなく、子どもごとの多様な学び方の集合体を先生がファシリテーションしている場を学校と呼ぶ、というか。
すでに子どもたちは1人1台の端末を持っているのですから、学ぶということを学級の教室に座ってみんなと一緒に行うか、それが苦しくて不登校になるかの2択ではなく、そもそも学びを子どもたち個々に合わせていけるはずです。
全員が同じ進度で学びを進めると、極端に勉強ができる子も、できない子も両方がしんどい。
オンラインであれば、教材や先生は学校外にもたくさんあります。全ての学びを学校の中で調達する必要もなくなります。教室で学ぶ子もいれば、オンラインで少し早い進度で学ぶ子がいたり、ゆっくり学ぶ子もいてもいい。先生は授業をする役割を担うのみではなく、ファシリテーターになって、個々に合う学びをコーディネートする。 一方で、グループワークや係の活動、学校のルールを考えるために集団で助けあい、支え合う、議論する、トラブルと向き合う、協調するという、集団ならではの学びは、学校の担う大きな役割だと思います。
先生はファシリテーターとして、もっとそれらにフォーカスできるようになるのが理想だと思います。
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