戸田市と連携し『誰一人取り残さない』を実現できるか実証していく[代表のつぶやき]
教育の問題は、一にも二にも「人材不足」。
教員が集まらないくらいだから、不登校支援などの教育支援人材も、さらには専門職人材も、特に地方においては足りていません。だけど実は、農業でも医療でも福祉でも、多くの業界で同じことが言えるわけです。だから、どこもかしこもDX&リソースシェアリング。
その自治体で人材調達しなくても、人材の量と質を確保できるように、どの業界も頑張ってるんだから、教育だって同じことをやればいい。(先生が確保できないなら、先生の1人当たりの仕事を増やすんじゃなくて、例えば葉一さんの動画とAIドリルを駆使しながら、学年横断で反転授業をすることだってやろうと思えばできる)
ということで、本日、戸田市教育委員会と、オンラインを活用し不登校・長期欠席の子どもたちの学びの充実を目指す連携協定を締結しました。
今回は、戸田市の不登校支援政策に、カタリバが作ってきたメタバース上の教育支援センターを位置づけていただき、情報連携をしながら『誰一人取り残さない』を本当に実現していけるか、実証していきたいと思っています。
ここでは、全国募集して集まっていただいたオンライン個別支援計画コーディネーターが個別支援計画を作り、学校と連携しながら家庭に伴走。そしてその計画に沿って、オンラインメンターが子どもに徹底伴走します。
カタリバは今年、広島県教委と協定を結んで取り組みを始めていますが、市区町村との正式協定は今回が初めてです。目的は、「すべての子どもを学校に戻すこと」ではなく、「すべての子どもに自律を目指した学びの機会を届け続けること」。
課題ばかりの日本の教育ですが、カタリバは「ないものはないなら、具体的にオルタナティブを作ってみる」を大事にしています。
多分このプロジェクトはすぐには上手くいきませんが、戸田市教育委員会とともに、先生たちへ丁寧に理解を浸透させていきながら、ゆっくりと、「ここまでできた!」と示せる具体事例を育てていきたいと思います。
▼戸田市教育委員会との連携協定について
・PressRelease/NPOカタリバ、埼玉県戸田市教育委員会とオンラインを活用した不登校児童生徒の学び支援に関する連携協定を締結
▼関連記事
・不登校児童生徒への学習機会と支援の在り方について要望したい2つのこと[代表のつぶやき]
・「不登校児童が過去最多」との調査結果を受け、緊急セミナー開催! 学校に行くことができない子どもや家族の現状と課題とは
・「不登校のいま」を知る。オンラインを活用した不登校支援の試みとは?不登校支援DXプログラム活動報告会