オンラインの居場所での“卒業式”[代表のつぶやき]
3月末、カタリバのroom-Kというオンラインの居場所を利用して学ぶ中学3年生の卒業式がありました。
学校に何年も行っていなかったけどここには来て学び直している子、午前はここに来て午後は学校に行くことを目指している子、学校には行けるけど学級には入れなくて別室からここにつないでくる子、さまざまな子どもたちとここで出会います。
もしかしたら学校の卒業式は行かなかった、もしくは行けなかった子もいるかもしれないからこそ、スタッフみんなで中3生たちを、そして後ろで支える保護者の方々をお祝いしました。
一人ひとりの担当メンターが卒業証書を書き、オンラインで渡しました
大人だって、職場も住む場所も夫婦関係も、合わなかったら別の選択ができるのに、子どもには一択しかないのは、苦しいことです。先生との相性、友達とのマッチング、学ぶスピードや学び方、運悪く合わなかった場合、違う選択肢がある日本にしていきたい。しばらくこっちで学んだら、また4月に新しい学級で新しい学校生活が始められるかもしれない。それくらい簡単にオルタナティブを選択させてあげたい。だから、学校の先生たちともっと連携していきたいと思っています。
今年、room-Kで出会った子どもたちは、これまで1年以上学校に行っていない子が8割でしたが、みんな毎週一回以上はここで学びました。よくがんばったね!卒業しても、立ち止まりたくなったら遊びに来てねと、送り出しました。
卒業式の最後は、「贈る言葉」の、替え歌(作詞 としさん)。
2022年春
room-Kから 旅立つあなたへ 贈る言葉
これから始まる暮らしの中で
何があなたを待ち受けるのでしょう
まよいながら 振り向きながら
それでも未来は必ず来ます。
さよならだけでは淋しすぎるから
旅立つあなたへ 贈る言葉
担当メンターが一人一人に当てて書いた「卒業証書」