特異な才能を持つ子どもへの支援において、議論したい3つのこと[代表のつぶやき]
こちらの記事で取り上げていただいた、有識者会議と総合科学技術・イノベーション会議に参加させていただきながら、「特異な才能を持つ子どもへの支援」に関する議論に参戦させていただいています。
一律に「優秀な子については飛び入学を」という判断がしやすいですが、ギフテッド傾向の子どもたちの才能は凸凹があります。例えば小4のお子さんが、算数は微分積分を解くレベルだからと言って、アシストなく日本語を読むことが未就学のお子さん相当だったり、議論はできるけど、テストで評価できる点数をとれるわけではなかったりなど、特性はさまざま。
私は今後の議論で、下記を実装すべきと考えています。
1. 1人1台端末が配られている今、著しく得意、もしくは著しく苦手な教科がある子は、その科目の時間だけ別室で、オンラインで個別最適なカリキュラムで学べる体制をとる。(全員に対面で教員が個別ニーズに応える伴走をするのは無理がある)
2. 「誰を対象とするか」という点については、行政が活用している心理検査の結果を参考にしながら、対話的に見立てるチェック項目をつくり、得意とともにぶち当たっている困難さを見立てる。
3. 思い切った財源確保をする。基礎自治体負担が増えると、対象者の数が少なく専門人材が不足している地方では実現できない。
審議会というものにまだ慣れていない私はまだまだ力不足。いろんな委員がさまざまな意見を投げる中、どうしても取りまとめが玉虫色になり、結果「何も言っていない」感じにまとまる、ということになりかねない。
いま、「つらくて死にたい」と思うくらい困っている子どもたちからの声も聞く。すべての子どもたちの可能性を、それぞれの形で輝かせられるよう、引き続き取り組みたいと考えています。