不登校の子どもたちを学びにつなぐ[代表のつぶやき]
先日、NHKの「視点・論点」という番組に出演させていただき、「不登校の子どもたちを学びにつなぐ」というテーマで、不登校の現状やオンラインを活用したカタリバの不登校支援についてお話しました。
その際の論旨を記事にしていただいたのが、こちらです。
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/454543.html
そのなかで、私が一番お伝えしたかったことは下記でした。(抜粋)
学校に通えないというと、社会はどうしても「足りないところを埋めよう」という目で、子どもを見てしまいがちです。その中で、自信を失っていってしまう子どもや保護者が、たくさんいます。
でも、学校に合わないということ自体は悪いことではありません。
「なぜみんなと同じことができないのか」とできないことにフォーカスするのではなく、ひとりひとりの違いを認めてできるところを伸ばしていく関わり方もできるはずです。
これだけ社会の当たり前が変わってきています。世間の標準とされることから外れた子どもたちのことを変えようとするのではなく、今の社会のサポートのあり方や私たちのまなざしを変える必要があります。
どんな環境に生まれた子どもたちも、それぞれにあわせた教育を受ける権利があります。
官民で連携したり、オンラインを活用したりと工夫しながら、これまで支援を届けてこられなかった子どもたちへも学ぶ機会を届けていけたらと思います。
ちなみに、この収録の際にお話した「不登校の子どもの数23万人」とは、コロナ前の、不登校の小・中・高生の合計。数日後に、令和2年度実態調査の結果が公開されるようです。
2021/10/15 編集追記
10月13日に文部科学省より、令和2年度の不登校児童・生徒数に関する最新の統計データが発表されました。
「R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
資料によると令和2年度に30日以上登校せず「不登校」とみなされた小中学生は、前年度より8・2%増の19万6127人で過去最多。
また在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は、前年度の1.9%から増加して2.0%となっています。