「ギフテッド」と呼ばれる子どもたち[代表のつぶやき]
「ギフテッド=特異な才能を持つ」という言葉で語られる子どもたちを、同調圧力の高い日本できちんと育めるか、問われているときに来ていると思います。
文部科学省は、ギフテッドと呼ばれる子どもたちの支援のために子どもや保護者らから事例を集めるアンケートを始めました。
https://www.asahi.com/articles/ASP8V65…
この領域は、すでに世界中の人たちによって研究がなされているのですが、現状、ギフテッドと呼ばれる人には2つの種類があるといわれています。
一つ目は、認知や記憶において全般的に高い知能をもった人。IQ 130以上あるケースも多いそうです。
もう一つは、得意不得意が著しく凹凸がある「2E」です。2Eとは、ギフテッドと発達障害を併発している状態で、「twice-exceptional(二重に例外的な)」と言う意味です。ものすごく得意な部分もあれば、圧倒的に不得手なこともあり、そのマイナス面が目だつことでギフテッドの能力に気づかれない場合があります。
すべての子どもが個別最適に才能を育める日本の教育に転換していく上で、今回の調査はとても大切な現状把握になると思います。
ただ残念なのは、このアンケートの項目や言葉遣いが、回答者に高いリテラシーを求めすぎなのでは?と感じるところです。このアンケートの回答者になりうるペルソナは、これまで一番近い立場で子どもたちに伴走してきただろう一般の保護者たちであり、次に行政職でもない担任の先生たちだと思います。
例えば、子どもたちのことを【当該児童生徒】というのではなく【お子さん】と書くとか、まだうちの子が該当者だと認識していない親や先生たちなどからも情報がとれるような聞き方をするなど、ユーザー目線でアンケートを作らないと、国主導の社会調査として、とてももったいないと感じました。