「教え子との私的SNS禁止」の通知に思うこと[代表のつぶやき]
文部科学省から、会員制交流サイト(SNS)での教え子との私的なやりとりを禁止するといったルールの厳格化を求める通知が、都道府県教育委員会などへ出されました。
教え子との私的SNS禁止 密室指導も、文科省通知へ
これは、「SNSというコミュニケーションメディアが悪い」ということではなくて、「組織が、公的にログを確認できるコミュニケーションツールに移行すべき」ということなのだと考えています。
これまで生徒と私的SNSを利用してきた教員の方々の中には、不純な動機でそうしていた人ばかりではなく、例えば学校に来なくなった不登校の子どもと、個人的につながるところからなんとか外に誘い出そうと試行錯誤してきた教員もいるし、家庭環境が大変な子どものアラートをなんとか拾うために福祉的な意味で工夫してきた教員もいます。
また探究学習における、生徒の学校外での活動をサポートするために使う教員もいます。
しかし1対1の密室になりやすい私的なSNSは、子ども側が違う意味での好意を持ってしまうこともあるし、少しの言い方で傷つけるリスクもあり、独特な難易度の高さもあります。
GIGAスクール時代のいま、学校組織がアカウントを発行したうえで、ログをいつでも他の教員からでも確認できる状態にし、SNSの便利さを活用しながら、子どもや保護者と教員のコミュニケーションをアップデートしていくタイミングに来ているのだと思います。