被災家族のために[代表のつぶやき]
台風19号による雨は川を氾濫させた。津波のような最大四・三メートルもの水が父の故郷、長野市の千曲川近郊を襲い、そこに住む方々の生活を奪った。
一週間以上たった今も、町は土砂にまみれている。被災した方々は避難所や親族宅で避難生活をしている。終わりが見えない避難生活に、家族は表現しようもないストレスにさらされる。過去の 被災地の現場で、みんな頑張っているからと、我慢を重ね、だれにもぶつけられない不安を抱えて家族の関係を壊していく様子を何度も目にした。
災害が子どもたちの未来を奪うことはあってはいけない。
私たちは、県内の行政や団体、個人、 全国の子ども支援の経験者たちに呼びかけ、被災家庭の支援を目指し、子どもに居場所を提供する「コラボ・スクール」を先週土曜から、現地の小学校の体育館に開設した。保育士や元教員、キャンプリーダーの大学生など、約五十人を超える方からボランティアの希望をいただいた。また、近隣の方々は、子どもたちにおにぎりを握って届けてくれる。SNSで拡散するたびに、おむつや遊び道具が集まり、体育館が一気に楽しく、安全な遊び場に変身する。土日には八十人の子どもたちが利用した。
これらすべては寄付で賄っている。少しでも応援していただける方は「カタリバ」で検索を。
(2019年10月24日中日新聞掲載)
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