アクティブな会議ー中日新聞コラム「紙つぶて」より[代表のつぶやき]
中央教育審議会という国の教育方針を検討する審議会に参加しています。
画一的一斉型の学校システムを変えて、周囲と対話しながら主体的に学ぶアクティブラーニングを基軸にした仕組みに、どうアップデートするか。多くの分科会が並走しながら検討しています。
初めて参加してから六カ月。
まずこの審議会がアクティブで対話的にならないかと思いました。
二時間の会議でも、事務局の説明が二十分、事例発表が十五分、二本あれば、残りの時間で一人ずつ発言しても、誰かが発言したことに意見を重ねることはほぼ不可能です。対話的とはとても言えません。
七月三十日の生涯学習分科会。
文部科学省の二十代の女性職員と「やっちゃおう」と作戦を立て、対話的でアクティブな運営にしてみました。
まず議論に当事者である高校生を参加させる。 グループワーク型の運営にし、ペーパーレスで配布資料なし。当然、一会議一人一発言で時間終了より、発話量が増えるし、言いっぱなしより、対話の中で論点がブラッシュアップされます。語り合える文化や風土は創造性を生みます。
民間では珍しくない会議改革が審議会でも当たり前となれば、学校の、まずは職員会議がアクティブで対話的になり、授業や学校も変わっていくように思うのです。
(2019年8月1日中日新聞夕刊掲載)