中央教育審議会の第10期委員を拝命し、私が担う役割とは[代表のつぶやき]
今年2月、文部科学省が設置する審議会、中央教育審議会の第10期委員に任命されました。
中央教育審議会は、文部科学大臣の諮問に応じて、日本の教育の重要事項を調査審議し、文部科学大臣に意見を述べることなどを目的としています。
過去に、本審議会総会の下に設置された分科会の部会等に参加したことはありましたが、総会の委員として参加することは初めてです。
教育学の歴史や、政策の変遷などを熟知された大学教授の方々や、各業界を代表する熟練した方々が任命されている中、私にお声がけいただいたことを驚きとともに、心から感謝をしています。
お引き受けするに当たり、私に何を求められているのだろうと、多方面にお話を伺いました。
皆様との対話の中で、わざわざ私にお声がけをいただいたのは、公教育の中で生きる当事者である子どもたちに、学びが導く喜びや苦しみのリアリティある感性を想像できる立場から、あえて空気や慣例を読まずに発言していくことが求められているのではないかと理解しました。
いまの現役世代が誰も経験したことがない、幸せに生きていくことの難易度さえ高くなることが予測されるこの先の未来社会の中で、20年後の子どもたちにどんな当たり前の学習環境を実現していたいか。おごらず、無駄にへりくだり過ぎず、課せられたお役目を全うしていきたいと考えています。