KATARIBA マガジン

「実際に活動をしているスタッフや支援先の方々の顔が見える団体を応援したい」サッポロホールディングス(株)梅里様

vol.029Interview

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category #インタビュー #支援法人

writer 編集部

ご支援いただいている法人様のインタビュー

NPOカタリバのご支援をしていただいている法人様にインタビューを行い、ご支援のきっかけ・ご支援の内容・今後の展望などをお伺いする“ご支援法人様のインタビュー”。 サッポロホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部 部長 梅里俊彦様(所属・肩書はインタビュー当時)にお話を伺いました。

実際に活動をしているスタッフや支援先の方々の顔が見える団体を応援したい

カタリバへの支援内容についてお聞かせください

2011年から、ビヤフェスティバル「恵比寿麦酒祭り」の生ビールの売り上げ金相当額を、カタリバさんへ寄付しています。会場である恵比寿は、約100年にわたってビール工場として皆さまに親しまれていた場所です。そうした皆さまへの感謝の気持ちをお伝えするために、2009年からこのイベントは始まりました。

カタリバさんへは2011年以降、被災地支援として東北と熊本に、2018年は西日本豪雨や北海道胆振東部地震へも寄付を行っています。寄付金をただ送るだけでなく、贈呈式などできるだけ現場を訪れる機会を設けています。それ以外にもイベント時における会場提供や飲料提供等を行っています。

また、私自身も個人的にカタリバさんのサポーターとして寄付をしています。自分が直接現場で活動することは難しいので、活動を支えるスタッフの皆さんの力になりたいという思いがあります。支援の対象である子どもたちはもちろん、NPOで働く方が幸せになってほしいというのも、私の個人的な願いです。

毎年秋に開催される恵比寿麦酒祭りの様子

カタリバへの支援のきっかけは何でしたか?

2011年の東日本大震災当時、当社としてどんな方法で被災地支援を行うか検討していた際、日本財団からご紹介いただいたのがきっかけです。それまでは誰もが知っている大きな組織へ寄付していました。ですが、より現場に近いところで具体的な内容の分かる活動を行っている団体に寄付したほうが、株主の方や社員にも納得してもらえるのではないかと考えるようになりました。

2012年4月、私が東北に転勤になった際、カタリバさんの運営する被災地の放課後学校「コラボ・スクール」のある、女川と大槌を初めて訪れました。そのときの大槌はまだ校舎もなく、お寺を借りて学習支援をしている状態でした。カタリバのスタッフも7、8人でシェアハウス暮らしという様子を見て、「この人たちを応援したい」とカタリバへの支援を決めました。「少しでもゆっくり休んでほしい」という想いを込めて、カタリバさんのスタッフにビールやスープの差し入れを行ったことも懐かしい思い出です。

女川向学館での贈呈式の様子

カタリバの支援をしていてよかったことや、価値を感じていただいたことはありますか?

2012年以降、まだ震災の記憶の残る東北を何度も訪れ、スタッフや生徒たちと実際に関わりながら必要な支援を考えることができたのは、私自身にとっても貴重な経験でした。

現在でも、東北での寄付金贈呈式や、東北の中学生の修学旅行受け入れなどで、生徒やスタッフと交流できる機会があります。当社の社員にとっても被災地を訪れるきっかけとなり、学びにもなっています。社員全員がカタリバさんや被災地について知っているわけではないので、こうした機会を通じて社会貢献の意識に導くことが重要だと思っています。

当社は物産品の消費促進、情報発信、次世代育成の3つを、復興支援活動の重点テーマとして掲げています。教育産業ではない私たちでは直接、次世代である東北の将来を担う若者を支援することはできません。重点テーマの一つである次世代育成の部分を、カタリバさんへを通じて行うことができていることに、支援の意義を感じています。

社員の方向けの被災地ツアーを実施

今後のご支援やカタリバとの関わりについて、考えていらっしゃることがあれば教えてください

従業員の被災地応援ツアーの企画など、復興支援としてやれることをまだまだ継続してやっていきたいですね。

また、これからは当社だけでなく、他の企業と連携しての支援を促進していくことも考えています。例えば最近、当社と同じくカタリバさんを支援しているバリューブックス社に社有の書籍を買い取っていただき、その買い取り金全額をカタリバさんに寄付する仕組みをつくりました。また、売り上げの一部がカタリバへの寄付になる、寄付付き自販機も着々と増えています。

東北への支援をいつまで続けるかについては、「仮設住宅がなくなるまで」というのが、ひとつのめどかなと思っています。とはいえ時期が来たとしても、「そこで全て終了」というつもりもありません。せっかくできた東北やカタリバさんとの関わりを、今後の当社の社会貢献活動に活かしていければと思っています。

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KATARIBAMagazine編集部が担当した記事です。

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