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「美容師一人ひとりの行動を大きな力に繋げたい」ONE TENTH Project 広報担当支部長 川越様

vol.027Interview

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category #インタビュー #支援法人

writer 編集部

ご支援いただいている法人様のインタビュー

NPOカタリバのご支援をしていただいている法人様にインタビューを行い、ご支援のきっかけ・ご支援の内容・今後の展望などをお伺いする“ご支援法人様のインタビュー”。 ONE TENTH Project 広報担当支部長 川越美和子様にお話を伺いました。

美容師一人ひとりの行動を大きな力に繋げたい

カタリバへの支援内容についてお聞かせください

ONE TENTH Project(以下、ワンテンスプロジェクト)は、静岡市を中心に活動している美容室の経営者の団体です。

美容活動を通じて、社会貢献・美容業界の活性化や地域との絆づくりなどを行い、美容師もお客様も笑顔でわくわくする、さらに前向きな美容業界に変えていくために活動しています。ワンテンスとは「10分の1」。例えば自分の時間が10あれば、そのうちの1を誰かのために使うことを意味します。美容師一人ひとりの行動を大きな力に繋げたいと思っており、カタリバへは2012年から「チャイルドチャリティーカット」の売り上げを継続的に寄付しています。また、各美容室の店頭やショーなどのイベント時に募金活動を行っています。

毎年、小中高生を対象に開催しているショーのイベント

カタリバへの支援のきっかけは何でしたか?

代表の飯田は元々、震災前から老人ホームや母子支援センターなどへの出張カットやフィリピン・モンゴルの子ども達への支援を行なっており、社会貢献に関心がありました。飯田が震災直後に東北を訪れたとき、特に子ども達への支援の重要性を感じ、「美容師たちでも何かできないか?」と考えワンテンスプロジェクトを立ち上げ、ワンテンスプロジェクトのメンバーで美容師×寄付の「チャイルドチャリティカット」を始めることにしました。そこで、子ども達へ直接的な支援をしている団体を探しているときに、Webでカタリバを見つけました。大きな団体では何に使われているのかわからないこともありますが、カタリバは行き先が明確で、目に見える支援のため寄付を決めました。

ワンテンスプロジェクトのメンバー。3ヶ月に一度ワンテンス新聞を発行している。

カタリバの支援をしていてよかったことや、価値を感じていただいたことはありますか?

「女川町で美容院を開き『町の人を、鮮やかな色と笑顔で染め上げたい』」と語り、現在は美容の専門学校に通っているコラボ・スクール卒業生がいることを聞きました。そのように、具体的に生徒のその先の話を聞くと、カタリバに継続して寄付して良かったと思います。

私たちが行なっている「チャイルドチャリティーカット」は子どものカットを対象にしています。子どもを介してイベントをして東北の子どもたちへ繋いでいく、ということに意義があると思いますし、賛同しているメンバーも多いです。カットされている子ども達にもこれが復興支援の一環なのだと知ってほしい。私たちとしてはカタリバが東北での支援活動を継続してくれてるのがありがたいです。

「チャイルドチャリティカット」にて

今後のご支援やカタリバとの関わりについて、考えていらっしゃることがあれば教えてください

日本は災害大国なので、熊本や西日本などその時々で支援先を分けていきたいです。東北事業への指定に拘っているわけではありません。「日本人としてできること、今自分たちができること」を考えて具体的に動いていくのが大事だと思います。ありがたいことにワンテンスプロジェクトは県外からも加盟店になりたいと参画の手があがってきているので、今後も活動の輪を広げていきたいです。

私自身、個人的に10代の子と接する機会があり、子どもへの「動機付け」が非常に重要だと日々感じています。教育をどこまで大人があきらめないで関わっていけるか。私たち大人は本気で取り組むべきと考えています。そのため、カタリバをこれからも支援し続けていきたいです。

 

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KATARIBAMagazine編集部が担当した記事です。

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