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熊本県南部豪雨災害の現地調査活動を開始しました[代表のつぶやき]

vol.156Voice

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category #代表のつぶやき

writer 今村 久美

熊本県南部を中心とした集中豪雨について、NPOカタリバは災害時子ども支援チームを組み、7/4(土)より被害状況の情報収集を開始。7/6(月)より、現地調査活動を開始しました。

先程、本日午前の報告をもらったので、内部の共有メモをはりつけます。

■八代市/清流高校に訪問し教員ヒアリング
・校内は無事、グラウンドは浸水。
・生徒の安否確認はGoogleクラスルームで行いたいが、ネット回線が不安定。
・山間から肥薩おれんじ鉄道(橋崩落などの影響で不通)を使って通学する生徒は、400人中1割見込み。車も流されている可能性もあり、通学困難。
・3日ほど休校後、通学できる生徒を対象に学校再開検討中。(これから職員会議)
・ひとまずカタリバのPCとWi-Fi無償貸与のチラシを渡すが、被災した子どもたちにチラシを渡せないため、アクセス方法を要検討。

■八代市/坂本町にある某保育園(メディア対応が大変なため、名前は伏せてほしいとのこと)
・園内は浸水により壊滅状態。
・通園していた40名ほどの子どもたちは、基本自宅保育をお願いしており、難しいご家庭は八代市内の別の公立保育園で一時預かりをスタートする。

■人吉市に入るのは断念
九州自動車道、八代→えびのまで通行止め。熊本方面からの一般道は要所要所で通行止め。鹿児島宮崎経由からの山道は行けそうだが、豪雨であり、土砂崩れのリスクが高いと判断。

■人吉高校(電話ヒアリング)
・学校としては被災はしていない。
・定時制の生徒の安否確認は完了。全日制の生徒は現在確認中。
・休校期間は3日。その期間もボランティアを推奨。

■芦北高校 教員
・全校生徒213名(芦北支援学校分教室除く)
・課程:農業、林業、福祉科の3つ
・一階の高さ半分くらいが浸水。一部床に歪みが発生している。
・職員室は2階。2階の教室を使用して授業を再開できる可能性はあるが、1Fの衛星環境が心配。環境福祉科の専用実習室と保健室は一階で浸水しているため使用不可。現在教職員のみで校舎の清掃活動をしている。
・水道、電気、一部のネット回線が止まっているため、一旦決めた3日の休校より伸びる可能性あり。電話は1回線を除き使用不可。
・生徒の状況については、事前に登録してもらっている一斉メールで安否確認済。しかし数名、安否確認が取れていない。電波が通じないエリアがあるので、その問題もあるかもしれない。
・通学については、電車8割、車での送迎0.5割、残りは自転車、徒歩など。電車は肥薩おれんじ鉄道が止まっているため、通学できない可能性が高い。校舎が復旧しても、通学の問題は残りそう。

■メモ

・今回は私が現地入りしていないため、メンバーの報告のベースに判断をする。
・現地調査メンバーの安全管理、心身の健康維持は、どんな活動においても最優先に。
・コロナ禍における支援は、これまでの経験を活かせない。それでもできることは必ずあると信じで、ブレスト&提案を重ねる。

Writer

今村 久美 代表理事

79年生まれ。岐阜県出身。慶應義塾大学卒。NPOカタリバ代表理事。ここではゆるくつぶやいていきます。

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