募集の背景

「コラボ・スクール 大槌臨学舎」は、東日本大震災によって被災した子どもたちの居場所として活動してきました。近所の公民館やお寺を間借りする形で、2011年12月に運営をスタート。その後、2013年8月に専用の仮設校舎に、2020年6月に大槌高校の敷地内へと移転しました。

現在は、町の委託事業となり、「学習ができる居場所」の域を飛び越え、教育委員会、学校、保護者、地域との強固なスクラムによって子どもたちの「日常」を支える存在にまで発展しています。

まだ仮設校舎に移動する前の大槌臨学舎スタッフ集合写真（2013年8月）

そしてこの先、大槌臨学舎は新たなフェーズへと移行していきます。これからのテーマは復興支援のその先、「地域課題解決」です。消滅可能性都市としても名前を挙げられる大槌町。そこにある様々な課題を、自らの学びにつなげられる若者の育成を目指します。そのためには、子どもたち一人ひとりに個別最適化された学びを届けること、そして、町民によって持続的かつ地域に根ざした運営を行うことが大切であると考えています。

学習支援と対話を通して生徒一人ひとりと向き合い、子どもたちにとって身近な、 少しだけ未来の自分像を示す「ナナメの関係」の先輩として、この活動に参加していただけるインターンを募集しています。

＊大槌臨学舎の活動紹介は[コチラ]

活動内容

大槌臨学舎の居場所運営・学習支援業務に携わっていただきます。利用する町の子どもたちは中高生が中心です。それぞれ、利用者数は130～150名程で、1日に30～40名の子どもたちがやってきます。
具体的には、下記の活動などから経験やスキル、希望に応じてお任せする予定です。

●放課後学習会の運営・学習支援
月～金曜日に実施している放課後学習支援を行います。自律学習の教室（英語・数学）と自習室を運営している他、「オンライン英会話」や企業と連携したキャリア学習プログラムなども実施しています。

●学校運営サポート
大槌高校・大槌学園・吉里吉里学園の運営サポートを行っています。主に、ICT教材を用いた学習支援、総合学習・探究学習の企画などを担当します。

●放課後の「マイプロジェクト」支援
マイプロジェクトは、身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、 探究型学習プログラムです。全国1万人の高校生が参加するまでに成長したこのプログラムは、実は大槌町で生まれました。コラボ・スクールは、放課後の活動拠点として、マイプロジェクトに取り組む高校生たちを支えています。

∇インターンの活動の様子
https://www.collabo-school.net/news/otsuchi/2022/04/21/25871/

やりがい

大槌臨学舎スタッフ集合写真（2021年12月）

大槌臨学舎は、学校でも塾でもない、“これからの新しい教育のカタチ”を築いています。町づくりの一環として教育に携わり、地域・行政・学校・NPOの新しい連携モデルを学ぶことができます。

また、カタリバの強みは、先生でも友達でもない「ナナメの関係」による本音の対話です。親近感のある少し年上の先輩・大人として、子どもたちの意欲と創造性を引き出す関わり方を学ぶことができます。子どもたちとの触れ合いや会話から自然とこぼれてくる、素直で無邪気な笑顔と「ありがとう」の言葉は何よりのやりがいです。

教員や企業、もともと大槌臨学舎に通っていた卒業生など様々なキャリアやバックグラウンドを持つスタッフと出会え、視野や考えの幅が広がることも、やりがいの一つです。

よくある質問

Q.1　自宅から通えないのですが、活動中に住む場所はありますか？
近隣のゲストハウスの紹介などサポートします。

Q.2　6か月よりも短い期間の活動はできますか？
短期間の活動も、時期などによってご相談に応じます。ご希望がある場合は、エントリーフォームにご記載ください。

Q.3　教員免許や学習支援の経験がないのですが、参加できますか？
教員免許は持っていなくても構いません。ボランティア、アルバイトなどで学習支援のご経験があると尚可ですが、必須ではありません。