【10代の居場所EXPO 第1弾@オンライン開催】10代の居場所 in 図書館ー公共施設を活用した持続可能なユース支援の実践と展望
開催
日時
2025
4月18日(金)
13:30~15:00

子どもの居場所づくりと公共施設の活用 ― 2つの課題をつなぐ官民連携の可能性
いじめ、不登校、そして10代の自殺増加——。社会構造の変化により、子どもが安心して過ごせる場所がなく、悩みや問題を誰にも打ち明けられずに社会で孤立している子どもや若者が近年問題視されています。
こうした状況を受け、こども家庭庁が2023年に発足。「子どもが安心できる居場所」の必要性が高まり、同年12月には「こどもの居場所づくりに関する指針(*1)」が策定されました。
しかし、現場では人材不足や官民連携の課題が指摘されており、自治体・地域・民間が協力し、持続可能な支援体制を構築することが求められています。
一方、全国の公共施設は、高度経済成長期に整備され、2025年には約7割が大規模改修を必要とする老朽化に直面。地方では人口減少とともに施設の統廃合が進んでいくといわれています。(*3)
この課題を解決するため、既存の公共施設を有効活用し、新たな価値を生み出す取り組みが各地で模索されています。
10代の子どもの居場所施設は、こうした公共施設の「新たな活用法」として、子どもたちが安心して過ごせる場を提供し、地域・社会全体で子どもを支える役割を担う可能性を秘めています。
*1:こどもの居場所づくりに関する指針 こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/816b811a-0bb4-4d2a-a3b4-783445c6cca3/9dade72e/20231201_policies_ibasho_09.pdf
*2:こどもの居場所づくりに関する調査研究 報告書概要 こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/db46916f-2963-4114-917d-8677e2761a90/adb0d276/20230323_ibasho_houkoku_gaiyou.pdf
*3:今後の公共施設のあり方 一般財団法人地域総合整備財団
https://www.ribc.or.jp/info/pdf/sprep/sprep88_01.pdf?utm_source=chatgpt.com
「10代の居場所EXPO」企画第1弾!図書館を利活用した子どもの居場所の事例を学ぶイベントを開催
前述のような状況を踏まえて、「ユースセンター起業塾」は自治体と協力しながら居場所をつくる人材の確保・育成や運営などを行ったり、図書館を10代の居場所として活用する取り組みを展開したり、地域の資源を活かした新しい居場所づくりを模索してきました。
これまでの活動を通じて、”子どもの居場所”の重要性は広まりつつあるものの、「具体的にどう運営していいかわからない」「そもそもどんなことから始めていいのかわからない」という悩みを抱える自治体も多いという課題が見えてきました。
そこで今回、「図書館という公共施設の活用」と「官民連携」をテーマに、現在ユースセンター起業塾が自治体や図書館と協力・連携している事例をもとに10代の居場所のリアルと今の現在地について学ぶ「10代の居場所EXPO」を開催します。
その第2弾となる今回のイベントは、「次世代エンパワメント活動”君は未知数”」を推進するサントリーホールディングス株式会社より寄付を受け、2024年10月〜2025年1月まで図書館等の公共施設の一部を活用して子どもの居場所をつくる実証プロジェクトをもとに、その立ち上げのプロセスや実証中の課題と工夫、現在の成果などを紹介しながら、今回の取り組みのポイントや今後どのようにこの事例を広げていけるのか、などについて考えていきます。
※サントリーホールディングス株式会社「次世代エンパワメント活動”君は未知数”」とは
こどもたちの持つ可能性は未知数です。その可能性を全てのこどもたちが発揮できる社会を実現したい―そのような思いを活動名に込めたサントリー“君は未知数”では、①こどもたちが未知と出会う機会を届ける②こどもたちに出会う・関わる大人を増やす③こどもたちを見つめる・支えるNPO等を応援する、を軸に活動を展開しています。この分野に先駆的に取り組まれてきたNPO法人と連携・協働し、未知なる可能性に満ちた子どもたちが、生き生きとチャレンジできる社会の実現を目指します。
イベント開催概要
●イベント名:10代の居場所 in 図書館ー公共施設を活用した持続可能な10代の居場所の実践と展望
●日時:2025年4月18日(金) 13:30~15:00
●開催形式:オンライン(zoom使用)
●対象:全国の図書館関係者、自治体関係者、ユースセンターに関心のある方、報道関係者
●参加費:無料
●申込期日:4月17日(木)12:00まで
●一般申込フォーム:https://forms.gle/UBxF1MoZ5YmhemjU9
●報道関係者申込フォーム:https://www.katariba.or.jp/report/
※お申込みいただいたみなさまに後日イベント参加用URLをお送りします。
≪プログラム≫
13:30 開会
13:35 カタリバ・ユースセンター起業塾の概要説明
13:45 10代の抱える課題と子どもの居場所の意義とは?
14:05 杉並区立宮前図書館の事例紹介
14:25 パネルディスカッションー図書館を活用した子どもの居場所の可能性とはー
14:50 質疑応答
15:00 閉会
※プログラム内容と時間は変更になる場合がございます。
≪登壇ゲスト(敬称略、順不同)≫
・文教大学人間科学部准教授 青山鉄兵
1980年東京生まれ。社会教育分野を中心に、子ども・若者の体験活動や居場所の研究・実践・政策に関わる。現在、文部科学省生涯学習調査官、国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター客員研究員、中央教育審議会生涯学習分科会社会教育のあり方に関する特別部会委員、こども 家庭審議会こどもの居場所部会委員、等を兼務。学生時代からYMCAの青少年事業に関わり、現在は(公財)東京YMCA評議員・東京YMCA長期キャンプ「野尻学荘」副荘長。
・株式会社図書館流通センターサポート事業部長 長田由美
兵庫県出身。2009年、株式会社図書館流通センター入社。大阪市立中央図書館、大阪府立中央図書館で業務委託責任者、長崎市立図書館でPFIの総括責任者を務める。2018年より、本社にて全国の図書館運営事業を管轄する業務に従事。日本図書館協会認定司書。大東文化大学司書科目の非常勤講師。
・杉並区立宮前図書館 小野貴士
・杉並区立宮前図書館 須藤凛花
お問い合わせ
・取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 児島)
・事業に関するお問い合わせ下記までご連絡ください。
incubation@katariba.net (担当:カタリバ ユースセンター起業塾事務局 野村)