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#一般向け

不登校支援の新たな選択肢。生徒や保護者の声から知る、夜間中学との協働と可能性

開催
日時

2024

116(水)6(水)

15:00-16:30

不登校の児童生徒は9年連続過去最多を更新。依然足りていない支援リソース

近年、不登校や長期欠席の児童・生徒の数は年々増加し続け、文部科学省による調査では、令和4年度の不登校長期欠席の人数は約 46 万人(*1)。9年連続で過去最多を更新しています。

調査によると、約40%の子どもたちが学校内外の相談機関で相談を行った経験がなく、そのうちの半数の子どもたちが90日以上学校を欠席していることが分かっており、何の支援にもつながっていない子どもたちの存在も課題として浮き彫りになっています。教育支援センターや不登校特例校などがある自治体も増えてきていますが、全ての自治体に設置されているわけではなく、利用できる子どもたちは限られているのが現状です。

その他フリースクールなどの民間支援も展開されていますが、平均予算は月4万円と、経済的に余裕のある家庭でないと利用が難しい側面もあります。

*1:文部科学省 令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果
https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_1.pdf

夜間中学を新たな支援の選択肢に。カタリバは2022年から夜間中学との協働を開始

夜間中学とは、戦後の混乱期の中で、生活困窮などの理由から昼間に就労または家事手伝い等を余儀なくされた学齢生徒に、義務教育の機会を提供することを目的として設置されたもので、現在は、何らかの理由で義務教育を受けていない人や、日本で義務教育を修了していない外国籍の方などが利用している、夜間に授業を行う学校のことです。

近年、不登校など様々な事情により十分な教育を受けられなかった形式卒業者の入学が認められ(*2)、2019年には文部科学省から不登校の子どもたちに対する支援策として夜間中学での受け入れも可能であるという通知(*3)が出されるなど、夜間中学の新たな役割が期待されています。不登校生徒・経験者が夜間中学を活用することには以下のような点でメリットがあると考えられています。

・長期的に不登校になっており一から学び直しが必要な子どもたちにとっては、少人数で手厚い学習サポートを受けながら学べる
・また起立性調節障害の子どもたちなどにとっては学びの時間が適している
・無料で通える公立の機関であり、家庭の経済状況に関わらず活用出来る

カタリバでは2022年から東京都足立区で夜間中学と協働した不登校支援を開始。不登校の学齢生徒が夜間中学に通うためのコーディネート(接続や授業伴走など)や中学校卒業後に夜間中学で学び直したい不登校生徒向けのサポートを行ってきました。実際に夜間中学に通った不登校の子どもたちからは以下のような声も聞こえてきています。

<夜間中学に通い始めた生徒のコメント>
・夜間中学に通う前はうまくやっていけるか不安でしたが、少人数なので先生に丁寧に勉強を教えてもらえて、問題が解けることで勉強が楽しいと思えるようになりました。
・学校に行けない中でも、学校には行った方がよいと思っていました。夜間中学は今の自分にとっては普通の中学校より行きやすく、学校に通えるようになってよかったです。

*2:文部科学省「義務教育修了者が中学校夜間学級への再入学を希望した場合の対応に関する考え方について(通知)」平成27年7月30日
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1361951.htm

*3:文部科学省 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm

11/6、生徒や保護者の声を交えながら、夜間中学における不登校支援事例を発信するイベントを開催

前述のようにさまざまな可能性を秘めている夜間中学における不登校支援ですが、まだまだメジャーな選択肢とは言い難いのが現実です。そこで、カタリバがこれまで実施してきた支援の軌跡、夜間中学の教員や実際にそこに通う子ども・保護者の声を交えて、夜間中学における不登校支援・形式卒業者の進路先としての夜間中学の実態を語るイベントを実施します。

夜間中学が新たな不登校支援の選択肢としての認知を獲得するために、子どもたちはどのように授業を受けているのか、どのような可能性や課題があるのかについてお話する場にしたいと考えています。

【概要】
●イベント名:夜間中学を活用した不登校支援の実態と可能性ー
●日時: 2024年11月6日(水)15:00-16:30
●開催形式:オンライン(Zoom使用)
●対象:メディア関係者、教育関係者
●参加費:無料
●申し込み期日:2024年11月4日(月) 23:59締め切り
●一般の方のお申し込みフォーム:https://forms.gle/QiXRsG93zemr58Ea6
●メディアの方のお申込みフォーム:https://www.katariba.or.jp/report/
※お申込みいただいたみなさまに後日イベント参加用URLをお送りします。

●プログラム
15:00 開会
15:03 不登校を取り巻く現状、カタリバの夜間中学と協働した不登校支援について
15:33 パネルトーク:夜間中学における不登校支援ー実践の現場からー
16:13 質疑応答
16:28 事務局からのご案内
16:30 閉会

●ゲスト(敬称略):
・中学校夜間学級(夜間中学) 副校長
・夜間中学に通う生徒
・夜間中学に通う生徒の保護者
※イベント内容・ゲストは予告なく変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

お問い合わせ

取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 山本)